私たちの体は血液によって命を保っています。その血液の運び屋が血管であり、血管も大切な体の一部です。その血管の長さをつなげると、なんと地球２周に相当するそうです。血管を大事にしてあげないと、重大な病気を引き起こします。
老化は血管からと良く言われます。血管は血液の汚れによって傷みます。傷んだ血管をそのままにしておくと、やがては「動脈硬化」へと進みます。
健康な動脈は、勢いよく流れる血液の圧力に耐えられる弾力を持っていますが、老化とともにコレステロールや中性脂肪が動脈内にたまって狭くなります。この「弾力性を失ったり」「狭くなったり」した状態を動脈硬化といいます。
また、「高血圧」による血管への負担も動脈壁に傷を発生させます。その傷にコレステロールや中性脂肪が付着・浸透してカチカチに硬くなり、さらに狭くなります。高血圧と動脈硬化は深い因果関係があります。「塩」の取りすぎは高血圧を、「脂質」の取りすぎは動脈硬化を引き起こす。そして、高血圧は動脈硬化を促進し、動脈硬化も高血圧引き起こします。
動脈硬化は年をとると誰にでも起こり、特に自覚症状もありません。しかし動脈硬化が進んでいくと、50〜60歳代になっていろいろな合併症が現れます。それが脳梗塞や心筋梗塞です。
血液をきれいにして血管を健康に保つようにしましょう。血液の汚れは毎日の生活習慣の積み重ねですから、生活習慣を見直して改善することが大切です。メタボの人は特に要注意です。