「花粉症」は春だけのものではありません。秋から冬にしか飛散しない花粉もあるんです。季節がら風邪と間違えられることもしばしばです。どんな花粉なんでしょうか?
実は花粉は、スギ・ヒノキ花粉の飛散時期である「春」についで、「秋」に多く発症するといわれているのです。
9月〜 1 0月にかけての秋は、イネ科や、雑草類(ブタクサ、ヨモギ)などの花粉が飛散する時期です。この花粉が原因で起こる花粉症は、特に大気汚染の地区に多発するようになり、アレルギー性鼻炎などを引き起こします。毎年秋から冬に咳き込んだりする人は、これらの花粉のアレルギーかもしれませんので、1度検査をしてみると良いでしょう。
@花粉症の症状
花粉症は、花粉が鼻、口、目などの粘膜に吸着し、その場所で反応を起こし、くしゃみ、鼻水、
鼻づまり、痒み、頭が重いなどの症状(アレルギー性疾患)を引き起こします。
A症状が出る仕組み
人のからだには、汚染された花粉などの異物(抗原)が入ってくると、その抗原を排除するため
に、抗原を攻撃する抗体を作ります。特にアレルギーに密接に関係する抗体が、I g E(ガンマ
グロブリンE)抗体です。一度できたI g E抗体が人の粘膜表面にある肥満細胞に付着し、再び
同じ抗原が入ってくると、肥満細胞上に付着した、I g E抗体と抗原が反応(抗原抗体反応)し、
肥満細胞からヒスタミンという物質を放出します。このヒスタミンが、くしゃみ、痒みなどの症状
を引き起こすといわれています。