今年のインフルエンザは例年よりも早めの流行だそうですね。そもそもインフルエンザは風邪の一種のように考えてしまいがちですが、実はそうではないんです。
実はインフルエンザは風邪ではなく、れっきとした感染症なのです。
■かぜ
通常「かぜ」と言われるものは、症状として「のどの痛み」「鼻汁」「くしゃみ」「咳」などが中心で、熱も高くなく、重症化することはほとんどありません。
■インフルエンザ
「インフルエンザ」では、「かぜ」と同様に「のどの痛み」「鼻汁」「くしゃみ」「咳」に加えて、「38度以上の高熱」「頭痛」「関節や筋肉痛」などの症状が見られます。一人が罹患すると瞬く間にその周辺にも広がり、大流行となりやすいのです。症状が重いことから社会に及ぼす影響力も大きく、明らかに風邪とは一線を引いて考えるべきものなのです。
インフルエンザの恐さはこれだけではありません。
抵抗力の弱い高齢者や乳幼児のほか、呼吸器疾患、循環器疾患、糖尿病、腎不全、免疫不全症(免疫抑制剤による免疫低下も含む)などの患者です。これらの人たちはリスクが高いという意味からハイリスク者と呼ばれますが、特に高齢者はこれらの基礎疾患を持っている場合も多く、インフルエンザは大敵なのです。
■予防法
予防で最も有効なのは「予防接種」と言われています。もちろん基本は「手洗い」「顔を洗う」「うがい」そして「マスク」です。特に、のどに湿り気を与え粘膜を保護することが大事です。また、可能な限り「人ごみ等を避ける」ということも予防のひとつです。そして感染してしまったら、完治するまでは病院以外は絶対に外出しないこと。
国立感染症研究所 感染症情報センターのホームページでは、「インフルエンザ流行レベルマップ」が公開されている他、インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。参考にしてみるのも良いでしょう。
○ 国立感染症研究所 感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html