最近よく耳にする「ペインクリニック」ってご存知でしょうか。「内科・ペインクリニック」や「整形外科・ペインクリニック」などとなっているのは何故でしょうか？
ペインクリニックとは、名前のとおり、「ペイン（Pain）＝痛み」の診断・治療をするクリニックです。“ペインクリニック科”と掲げることは、法律で認められていないそうです。多いのは、「麻酔科・ペインクリニック」。一般に麻酔科の医師が担当するためで、大きな病院では、ペインクリニックではなく、「麻酔科外来」とか「疼痛（とうつう）外来」と呼ばれることもあります。
■痛みをガマン”していると、病気が悪化することも
日本人は、「少しくらい痛くてもガマンすればいい」とか「病気なんだから痛くても仕方ない」と考えがちですが、痛いのをガマンして得することは、実は何もありません。痛みがあると、それが大きなストレスとなり、病気が悪化したり、治療の効果があがらず、病気が長引いたりすることもあるのです。
痛くて眠れなかったり、食べられなかったりすれば、治る病気も治らなくなってしまいます。病気を一日もはやく治すためには、病気そのものの治療とあわせて、痛みをとりのぞく治療が必要になるのです。