インフルエンザに関する話題をテレビや新聞などでよく目にするようになってきました。空気が乾燥していることも相まって、いよいよ今年も本格的に流行が始まったようです。
東京都町田市の病院では、患者や病院関係者ら112人がインフルエンザに集団感染し、患者3人が亡くなったことが大きく報じられています。また滋賀県では今月20日、インフルエンザが非情に流行しているとして、約2年ぶりに県内全域に警報が発令されました。福岡県や兵庫県の学校でも学年閉鎖が相次ぐなど、猛威は既に全国に及んでいるようです。
しかし真に警戒しなければならないことは、既存の薬に抵抗を持つ「新型インフルエンザ」の流行です。そもそも新型インフルエンザとは、鳥インフルエンザウイルスが突然変異を起こし、人から人へと感染するようになったものを指します。このウイルスの発生が世界中で危惧されていて、もしひとたび発生すれば人類の殆どが抵抗を持っていないために爆発的な流行が予想されるのです。しかもその前段階とも言える鳥から人へのインフルエンザ感染は近年急激に増えていて、隣国の中国では既に今年に入って3人が鳥インフルエンザで死亡しているのです。
厚生労働省は新型インフルエンザへの予防と対策として、外出後の手洗い、マスクの着用、流行地への渡航、人混みや繁華街への外出を控えることなどを挙げています。また十分に休養をとり、体の抵抗力を高めることも重要だといいます。実はこれらの対策、通常のインフルエンザに対しても同様のことが言えるのだそうです。新型インフルエンザ流行時の予行演習を兼ねて、まずは目の前のインフルエンザ対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。
厚生労働省 新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/