総合診療科は、初診の人などを適切な科へ紹介する「振り分け外来」であり、内科系の病気をひろく診るところですが、病院によっては、さらに一歩すすんだ機能をもつこともあります。
総合診療科は、その名のとおり「患者を総合的にみる科」、つまり特定の臓器や病気にかたよらず、トータルに患者を診るところです。まだ新しい科なので、診療内容が病院によってまちまちですが、最近では、大きな病院を中心に総合診療科を設置するところが増えていますから、今後、いろいろな機能を備えて、本当に「患者をトータルに診る」ことができる総合診療科が増えていくことが期待されます。
こんな機能をもつ総合診療科も!
<専門医間の橋渡し>
いくつかの診療科に通わなければならない場合に、連絡・調整役を果たします。
<慢性病の治療、患者の健康管理>
生活習慣病などの場合には、ライフスタイルやストレスの面まで考慮しながら治療をすすめ、病気の悪化やほかの病気の併発を予防します。
<健康診断および健診後の再検査・精密検査>
健康診断や人間ドック、その後の再検査・精密検査、各種の検診、予防接種などを行います。
<健康相談>
病気や健康についての相談を受け付けます。精神的なことが症状につながっている場合は、心理的、社会的な問題についての相談にも応じます。
<在宅ケア、緩和ケア>
在宅ケアや緩和ケアをカバーします。