心臓の機能が著しく低下している「慢性心不全」患者の4割がメタボリック症候群を併発していると、厚生労働省研究班(班長=下川宏明・東北大医学系研究科教授)が4日、発表しました。
メタボ率は日本人平均の2倍以上で、下川教授は「メタボ対策が心不全治療にも重要であることがはっきりした」としています。
腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上で、血圧・血糖・血中脂質のうち二つが基準値より高いとメタボと判定されます。メタボ状態を放っておくと心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞を招くおそれが高まると見られていますが、その関係を数字で示した研究はこれまでありませんでした。
全国6カ所の病院で治療を受けている慢性心不全患者計3440人のうち、38%がメタボを併発していました。男女とも別の住民調査による平均メタボ率(男性20%程度、女性7%程度)の倍以上の結果です。
asahi.com より