「喫煙は大腸がんの発症や死亡と関連がある」とするイタリアのグループの研究が、1月に米医学誌に発表されました。
喫煙と大腸がんの関連については、過去のさまざまな研究では結果がまちまちだったため、この研究グループは各国の関連論文を集めて解析しました。
喫煙歴がある人は、ない人に比べ大腸がんを発症する危険性が18%増加。喫煙は発症を10万人当たりで年間10.8人増やすと推定されました。とくに喫煙30年後以降は、1日の喫煙本数が多いほど発症率も高かったそうです。
一方、大腸がんによる死亡の危険性は、喫煙歴のある人がない人より25%高く、喫煙は死亡を10万人当たり年間6人増やすと推定されました。また、発症、死亡とも結腸がんより直腸がんの方が関連が強いとのこと。