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アルコールとすい炎


意外と知られていませんが、すい臓はアルコールの影響を強く受ける臓器なのです。慢性すい炎から糖尿病になることもあり、よくお酒を飲む人は注意が必要です。

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小さいながら大事な働きをしている臓器
すい臓は重さ100g足らず、1kg以上もある肝臓と比べたら小さな臓器ですが、食べたものの消化になくてはならないすい液を分泌するなど重要な役割を果たしています。と同時に、アルコールの影響を強く受ける臓器でもあり、すい臓の炎症が慢性化した慢性すい炎の原因トップにアルコールがあげられているのです。

すい臓は胃の裏側に位置し、十二指腸から横に10数cmほどの長さに伸びています。主な役割の一つは、多くの消化酵素を含むすい液の分泌です。口からとり込まれた食べものは、胃の中でほぐされて胃酸と一緒に十二指腸に流れていきます。すると十二指腸にあるセンサーが反応してすい臓を刺激し、すい臓は500〜800mlという大量のすい液をつくって十二指腸に分泌するのです。

すい臓のもう一つの重要な役割は、血糖の上げ下げに関係するインスリンとグルカゴンというホルモンを分泌すること。インスリンは、ブドウ糖が利用されるのを促進して血糖値を下げ、グルカゴンは肝臓のグリコーゲンの分解を促進して血糖値を高め、この双方の働きが相まって血糖のバランスを維持しています。


すい臓そのものが消化されてしまう

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さて、アルコールがすい臓に影響するとはいっても、適量を飲んでいるぶんには安全です。目安としては毎日、日本酒換算で3合(540ml)以上を長年飲み続けていると危ないといわれます。また脂っこい食べもののとりすぎが続くこともよくありません。これらを消化するためにすい臓は大量のすい液を分泌しますが、この過剰なすい液が十二指腸に行く前に自らを消化してしまうのがすい炎発症のメカニズムと考えられています。

こうした、すい臓そのものが消化されてしまう事態が急激に進むのが「急性すい炎」、少しずつ進行して慢性化するのが「慢性すい炎」です。

急性すい炎では、みぞおちから背中にかけて激痛に見舞われます。軽症から重症までさまざまなケースがありますが、すい臓だけでなくほかの臓器にも炎症を及ぼすため、一旦重症化するとショック、呼吸不全、肝不全、腎不全などを併発して死亡する危険性が少なくありません。そのため重症急性すい炎は、厚生労働省から有効な治療法がない「特定疾患」(難病)に指定されているほどです。
 
急性すい炎の原因でアルコールに次いで多いのは、胆石です。肝臓の下にある小さな臓器、胆のうでコレステロールが結晶化したものが胆石です。ところで胆のうと十二指腸を結ぶ総胆管の出口は、すい液が流れてくるすい管の出口も兼ねています。そのため、胆石が総胆管の出口で引っかかるとすい液と胆汁が混じり合い、十二指腸には流れずにすい臓を傷つけてしまうのです。

一方、慢性すい炎は、自覚症状が少ないまま炎症が少しずつ進み、徐々にすい臓の働きが低下していきます。おなかや背中の鈍痛が特徴的な症状ですが、すい臓の細胞がどんどん消化されて少なくなってくると、すい液そのものが少ししかつくられなくなるので、痛みは感じられなくなってきます。それは半面、食べものの消化吸収が悪くなることでもあり、下痢や栄養状態の悪化があらわれます。血糖コントロールも乱れて糖尿病を発症するのもこの時期です。


飲みすぎ食べすぎを控え、脂っこい食事は減らす

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いったん壊れたすい臓の組織は元に回復することはなく、治療が大変難しいとされています。重症化する前に発見したいところですが、鈍痛だとただちに医師に診てもらうということがないかもしれません。おなかや背中の痛みが慢性すい炎によるものかどうか推測するには、脂っこいものや辛いものを食べたとき・お酒を飲んだとき・ストレスがかかったとき、などに痛む場合は怪しいと考えるべきでしょう。また、肉類など脂っこい食事を以前は好んでいたが、最近はどうも……という場合も要注意です。

急性にしても慢性にしても、発病してしまうと「絶食・絶飲」という厳しい治療が必要です。すい炎を防ぐためには、日ごろ、次のような注意を心がけてください。これらは同時に、胆石の予防にも役立ちます。

すい炎を予防する生活習慣
(1)飲酒は適量。2日連続では飲まない
(2)脂っこい食事は減らす
(3)エネルギー補給は糖質(ご飯、めん類、パン、芋類)中心で
(4)大豆食品など良質のたんぱく質を十分に
(5)野菜・果物などでビタミン類も過不足なく
(6)食事は腹八分目に
(7)ストレス解消に努める

 

日時:2009年06月23日 17:24