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増えている大人のぜんそくA


気道の炎症を抑えぜんそくの発作を起こさないための予防的治療と、ぜんそくの状態を把握する自己管理についてお話します。

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発作は治まっても炎症状態は続いている
ぜんそくの発作は薬の吸入などで治まり、発作が治まると何事もなかったようにケロっとして、健康な人と変わらない生活を送ることができます。しかし、気道の炎症は静かに続いています。

前回述べたように、ぜんそくは、気道が慢性的な炎症によって狭くなる病気です。発作が治まっているからと炎症状態を放置していると、炎症による傷を修復するために気道の壁が厚くなり、いっそう狭くなってしまいます。そして、さらに発作を起こしやすくなり、発作を起こすたびに病態が進行し、発作も重症化します。そうならないために、炎症状態を抑え発作そのものを防ぐ、予防的治療がたいへん重要なのです。


予防的治療に効果が高い吸入ステロイド薬
一昔前までのぜんそく治療は「発作を止めること」が中心だったため、発作時に気管支を広げるための気管支拡張薬が主に使われてきました。しかし「気道の慢性的な炎症」というぜんそくの病態が明らかになってからは治療方針そのものが変わり、「炎症を抑えることで発作を起こさない」という予防的治療が中心になっています。

炎症を抑えるためには抗炎症薬を用いますが、なかでもぜんそくの炎症に最も効果的とされているのが吸入ステロイド薬です。わが国のぜんそく患者は300万人を超え、なお増加中ですが、吸入ステロイド薬の普及とともにぜんそくで命を落す人の数は減少しています。

ステロイドというと、副作用を思い浮かべる人が多いかもしれません。たしかに、昔からぜんそくの特効薬として使われてきた経口ステロイド薬は、効果が高い半面、副作用のリスクも高くなります。しかし吸入ステロイド薬は、気道の粘膜に直接作用するためごく少量で効果があり、全身的な副作用の心配はほとんどなく、長期に使用することができるのです。

したがって現代のぜんそく治療は、普段から炎症状態を抑える予防的治療を中心に行い、それでも発作が起こってしまったときは、気管支拡張薬や経口ステロイド薬が応急的に使われます。


自己管理に役立つ「ぜんそく日記」
ぜんそくは長期の管理が必要な病気です。症状が治まってもきちんと薬を用いる、定期的に受診し経過をみてもらう、自分の体の状態を把握するという、自己管理がたいへん重要です。

自分の体の状態を把握するために、日々のぜんそくの状態を記録する「ぜんそく日記」が役立ちます。日記には、天候、発作の有無や発作の状態、そのときに使用した薬、せき・痰(たん)の有無など体の状態、食事、排便、睡眠など生活の状態を毎日記し、さらに、ピークフロー値を測定して記録しておきます。

ピークフロー値は、ピークフローメーターという家庭で簡単に呼吸機能を測定できる器具を使って測定します。大きく息を吸い込んで、一気に息を吐き出したときに出る最大呼気速度がピークフロー値で、この値が低いほど、気道が狭まって、発作が起こりやすい状態と判断できます。

毎日記入しておくと、どんなときに発作が起きるのか、どういうタイミングで発作を鎮める薬を飲むのが効果的かなどということもわかってきます。医師が治療効果を測り今後の治療方針を決める助けにもなり、薬ののみ忘れ予防にもつながります。


生活習慣を改善し、過労を避ける
アレルゲンの排除、吸入ステロイド薬による予防的治療、ぜんそく日記による体調の把握とともに、生活習慣の改善も不可欠です。

なかでも最も注意したいのは過労です。過労はアレルゲンやかぜと並んで、それ自体がぜんそくの大きな誘引になるだけでなく、過労からかぜをひきやすく、アレルゲンに対して敏感になることもあります。日ごろから無理をせず、十分な休養と睡眠をとることを心がけましょう。

ほかにも、以下のようなことに気をつけましょう。
(1)アルコールは原則禁止。日本人はアルコールからぜんそくを起こしやすい。飲める人でも飲みすぎは避けよう。
(2)喫煙者は禁煙を。受動喫煙を避けるため周囲の喫煙者にも協力してもらおう。
(3)ストレスをためない、たまる前に上手に発散を。ストレスもぜんそく悪化の一因、ストレス解消と心身のリラックスには腹式呼吸などが有効。
(4)自己判断で薬を飲まない。アスピリンなどの薬に誘発されてぜんそくを起こす人も。薬を用いるときは医師や薬剤師に相談してから。
(5)いろいろな食品をバランスよく。食物アレルギーがなければ特に食べてはいけないものはないが、食べすぎには注意を。炎症を抑えるビタミンA・C・E、免疫を調整する働きのあるきのこや玄米などを積極的に取り入れたい。
(6)適度に続けられる運動、冷水まさつや冷水シャワーで体力をつけよう。

ぜんそくという病気は良い状態を続ければ続けるほどさらに改善していくタイプの病気ですから、長い目でみて、上手に付き合っていくことが大切です。

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日時:2009年07月06日 16:37