健康のためには、少しでも体を動かす機会を作りたいもの。でも、慣れない運動をするとすぐに疲れてしまうという人も少なくないのでは?そもそも「疲労」とは何なのでしょうか。
■エネルギーが生まれるシステム
疲労について説明する前に、まず体を動かすエネルギーがどこからきているのかを考えてみましょう。私たちが体を動かすときに消費される物質、それが「ATP」です。ATPは細胞のなかにあるミトコンドリアで作られており、分解されるときに、筋肉が収縮するためのエネルギーを放出します。ただ、筋肉中に少ししか含まれていないため、使うたびにすぐに産生しなくては活動を続けることができません。このとき、利用されるのが炭水化物(糖質)です。
■疲労の正体は「疲労物質」だった!
運動などをするときには、血糖だけではエネルギーが足りなくなってしまいます。そのとき代わりとなるのが、筋肉や肝臓にあるグリコーゲン。これを分解することで、体は再びATPを産生できるようになります。
ところがこのとき、ATPと一緒に作り出される物質があるのです。それが疲労物質「乳酸」です。疲労物質とは運動をしたときに、筋肉中に作り出される物質のこと。アンモニア、焦性ブドウ糖などさまざまな種類がありますが、とくに多いのが乳酸。これらは、いわばエネルギー産生時に完全燃焼できずに残った、燃えかすのようなものなのです。
この乳酸が多くなると、組織や血液が酸性に傾き、細胞の活動が低下してしまいます。やがて筋肉が収縮する力が落ちると、疲れを感じるようになってくる。つまり、この「乳酸」こそ、疲労の正体というわけです。
■疲労する人、しない人
筋肉に乳酸がたまると、筋肉疲労が起こる。普通なら、乳酸は血液に運ばれて取り除かれるため、こうした疲労感は時間が経てば回復するはずです。しかし、血液循環の悪い人はなかなか乳酸が消滅しません。したがって、疲労も抜けにくくなるというわけです。
さらに、乳酸がいつまでも残っている場合には、慢性的に疲労感を感じるようになってしまいます。とくに普段あまり運動しない、という人ほど乳酸がたまりやすいので要注意です!
■乳酸をためないコツ
では、効率的に乳酸を追い出すには、どんな点に注意すればよいのでしょう?
十分な休養と睡眠をとる
眠っているときは、筋肉が弛緩して休養状態になる。このとき、たまった乳酸が押し流され、疲労も癒される。運動後、きちんと休憩をとって体を休めることも大切だ。
マッサージやお風呂も効果的
滞った血行を促進するためには、マッサージが手っ取り早い。また、ぬるめのお湯にゆっくりとつかるのもおすすめ。血液中の乳酸が押し流され、疲労感が軽くなることうけあいだ。
日ごろから運動を
普段から運動していない人は、血液循環も悪く、血管も未発達。したがって、乳酸などの疲労物質を効率的に除去することができない。疲労物質をためにくく、除去しやすい体にするためには、適度な運動をするようにしよう。
適しているのは、大量の酸素を取り込む「有酸素運動」。ジョギングやウォーキング、水泳などだ。腹筋やバーベルといった、息を止めて力を入れる「無酸素運動」は向かないので注意。
きちんと栄養補給
豚肉などに含まれるビタミンB1は乳酸を燃焼させるはたらきがある。また、運動ストレスを解消するビタミンCも大切。もちろん、エネルギー代謝をおこなうための炭水化物や、細胞を活性化する各種ビタミン、ミネラルもきちんと摂取したいもの。
疲れているときに、なぜか食べたくなるのがすっぱいもの。酸味の成分であるクエン酸や酢酸には、乳酸を水と炭酸ガスに分解して体外に追い出すはたらきがある。さらに、新しい乳酸が作られるのを防ぐため、疲れを癒してくれるのだ。「すっぱいものが食べたい!」と思ったら、我慢せず食べるようにしよう。
「healthクリック」より
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