近年、サプリメントや健康食品の原料として利用されるなど、オオムギの健康性に注目が集まっています。一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
■オオムギが治療薬に?
多くの国で主食の材料である“オオムギ”。例えば、パンやスープ、またオオムギの麦芽はビールの原料として利用されています。これらは私たち日本人にも馴染みの深い食材ですが、実はオオムギには、歴史的に治療薬として活躍していた、という事実もあります。ギリシャでは消化管炎症に、中国では乳汁漏出症患者やプロラクチン値が高い患者の治療にそれぞれ使用されていました。
また、ローマではオオムギ9粒を、炎症の周りに3回円を描き左手で粒を投げ入れると治る、と何とも不思議な治療法も言い伝えられていたというように、一部の地域では古くからオオムギの成分が注目されていました。
■オオムギ含有成分、βグルカン
オオムギの人体への影響については、様々な研究がなされています。その代表的なものの一つに、血しょう脂質低下作用が挙げられます。オオムギには水溶性繊維であるβグルカンが豊富に含まれています。このβグルカンには胃排出時間を遅らせ満腹感を持続、それにより血糖を安定させる作用があると考えられています。要するに胃の滞在時間が長く、それによってお腹が一杯、お腹に食べ物があるよと脳が指示を出して、食べ過ぎを解消し、血糖値を落ち着かせる傾向がある、ということです。
また、d-aトコトリエノールも血しょう脂質低下作用に一役買っているといわれています。ヒヨコにオオムギを食餌した結果、体重増加に伴い脂肪酸合成酵素が阻害、トリグリセリドとコレステロールの血清中濃度が低下した、という試験報告があります。
■高血糖症予防にオオムギが良い?
研究者の間でオオムギは、高血糖症に有効ではないか、といわれています。これは、オオムギ食によって耐糖能が改善されるのでは、ということから考えられています。オオムギの未消化炭水化物の発酵により、肝臓におけるグルコース産生が最大で30%減少したそうです。
試験では健常者10人に対し、炭水化物90gを玄米、またはオオムギの形で1週間の間隔でランダムに摂取しました。そして、オオムギ群の血漿血糖値は米群よりも0.7mmol/l(27mg/dl)低い数値を出し、オオムギを食べた後は肝臓グルコース産生が減少したことがわかりました。また、これによりオオムギには可溶性繊維と難消化性デンプンが米よりも多く含まれていることもわかりました。
オオムギは私たちの食生活に欠かせないものでしょう。それだけに、一度オオムギの健康性を改めて確認することは大切なことかもしれません。ぜひオオムギのパワーを知った上で、オオムギが含有したサプリメントや健康食品を利用してみてはいかがでしょうか。ただ、妊娠中や授乳期に大量摂取することや、セリアック病患者が摂取することは危険であるといわれています。ご注意ください。
「All About」記事より
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