『野菜や果物をとっても大腸がんを予防できない』という否定的なニュースが以前発表されました。それでは、大腸がん予防に役立つものは何でしょうか?
■野菜・果物をとっても、大腸がんの発生率には変化なし!
厚生労働省の研究で、『野菜・果物をたくさん食べるグループでも、大腸がんリスクは低くならない』という結果が以前発表されました。覚えている方もいると思います。
具体的には、1日あたりの野菜または果物全体の摂取量を計算し、その量で4つのグループに分け、10年追跡しました。すると、男女とも、野菜でも果物でも、最もよく食べるグループと、最も少ないグループとでは、大腸がん発生のリスクは変わらないことがわかりました。
10〜20 年前、『野菜や果物で大腸がんが予防できる!』との報告が相次いだ時期がありました。でも、最近では欧米の調査では、野菜や果物の大腸がん予防効果は、はっきりしないか、もしくはあってもごくわずかというものが多いようです。それでは、日本人ではどうなのかというのが今回の調査ですが、結果は同じとなりました。
だからといって『野菜や果物では予防できない』とは言い切れないですが、少なくとも、最近の日本の大腸がんの増加は簡単に野菜や果物の摂取不足では説明できなそうです。
■わずかでも効果あり
では、野菜や果物って食べても全く意味ないのでしょうか。たしかに今回の調査でははっきりとはしませんでした。でも、WHO(世界保健機構)とFAO(食料農業機関)の報告やIARC(国際がん研究所)の報告では、『野菜・果物の大腸がん予防効果はあるとすればごくわずか、でも、多分予防的』といっています。
つまり、『わずかですが予防効果はある』のではないでしょうか。そもそも、ある特定の食べ物に、ものすごい予防効果を期待するのが無理なお話ではないでしょうか。『少しだけどある』といわれたほうが自然な気がしますよね。
加えて、果物・野菜は胃がん予防にはなりそうなことがわかっています。とすると、やはり野菜、果物はたくさんの種類をたくさん摂ったほうが良いことに変わりはなさそうです。
■大腸がん予防に役立つものは?
がんの予防についての研究がたくさん行われると、今まで常識だったものが覆ったりすることがあります。『盲目的な信用はだめ!』ということのようです。教科書に載っているようね常識がひっくり返ることがあるかもしれないからです。
では、できるだけ大腸がんにならないようにするためにはどうすればいいでしょうか?
まず、一応、1日一合以上の飲酒は大腸がんのリスクを増やすこと、また喫煙すると大腸がんのリスクが増えるといわれていますので、できるだけ、タバコ・お酒は控えめにして下さいね。そして、『わずかですが多分リスクを下げるといわれている』野菜・果物を種類をたくさん摂るようにしましょう。適度な運動も効果的と思われます。
そしてもう一つ。大腸がんは早期発見できれば、他の癌に比べて比較的予後が良いのが特徴なので、40歳以上の方はぜひ、年に1度検診を受けるようにしてください。
「All Aabout」記事より
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