新年度がはじまって、もう１ヶ月。生活環境が変わったり、健康診断を受けたりしたことがきっかけで、自分の健康管理を見直そうと考えている方も多いのではないでしょうか？
■セルフメディケーションとは？
世界保健機関（WHO）では、セルフメディケーション（Self-medication）を、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調（minor ailments）は自分で手当てすること」と定義しています。
セルフメディケーションを実践するために、まず必要なことは、健康に関する正しい知識と、望ましい生活習慣を身に付けることです。そして、その上で、病気や薬、医療についての知識を深めながら、軽い不調に対しては、薬（※一般用医薬品）を適切に使用するなどして、自分で手当てを行います。具体的には、口内炎ができたらビタミン配合の薬を飲む、風邪をひいたら症状に応じた薬を飲む、などが挙げられます。
このようにしてセルフメディケーションを実践すれば、健康の維持増進はもちろん、体調悪化や発病による時間的・経済的損失の抑制も期待することができます。
※一般用医薬品とは薬局やドラッグストアなどで、自分で選んで買うことのできる医薬品のことです。自己判断で使用することを前提に、安全性を重視して製造されています。一般用医薬品に対して、医師の処方が必要な医薬品は「医療用医薬品」といいます。
なお、一般用医薬品は、OTC医薬品ともいいます。OTCとは、英語の「Over The Counter（オーバー・ザ・カウンター）」の略語で、カウンター越しに渡す、つまり、対面販売を意味しています。
■上手なセルフメディケーションのために
健康状態のチェックを習慣にしましょう。日頃から、体重や体脂肪、血圧などをはかる機器を使って、数値をもとにした客観的なチェックを行いましょう。「特に気になる症状はないし…」というように、自覚症状の有無だけに頼るのは危険です。また、健康診断を受けたら、その結果をよく把握し、異常があった場合は、すぐに対応しましょう。
一般用医薬品を使用する場合は、あらかじめ、説明書をよく読みましょう。説明書には、次の点が記載されています。読んだあとも、一般用医薬品を使い切るまでは捨てずに保管しておきましょう。
★名称・効能
症状が複数あるなどの理由で、判断に迷う場合は、必ず薬剤師などに相談しましょう。
★使用上の注意
使用してはいけない人や、してはいけないことが記載されています。特に、持病のある高齢者、妊娠中の女性、小児、アレルギー体質の人などは、細心の注意が必要です。
★用法・用量
決められた用法・用量を守ることで、本来の効能が発揮されます。用量を自己判断で増やしても、効能が早く得られるわけではありません。
★副作用・飲み合わせ
牛乳や野菜、果物などの一般的な食品でも、効能に影響を与える場合があります。
★保管方法
光や温度、湿度などの影響を受けやすいため、直射日光を避けるのはもちろん、暖房器具などの熱源からも離れた場所に保管しましょう。また、有効期限を過ぎたものは使用せずに破棄しましょう。
毎日の健康に有機ゲルマニウム
