お酒を飲みすぎると、肝機能障害やアルコール依存症、さらには「自殺」のリスクが高まるという報告があります。間違った飲み方、飲酒習慣が招くリスクについて解説します。
■「お酒」と「自殺」の深い関係
お酒は、適量をたしなむ程度であれば、ストレスを解消し緊張を解きほぐしてくれる楽しい飲み物です。しかし、飲み方を誤ると、自覚のないうちに肝機能障害など内臓の病気になったり、アルコール依存症に移行したりすることもあるので、とても注意が必要。特に女性の場合は、男性の2倍のスピードでアルコール依存症になるリスクがあるので、飲酒習慣と飲みすぎにはぜひ気をつけてください。
さらに、近年注意が喚起されているのが、お酒と「自殺」との関係です。日本では、平成9年から平成22年まで13年間連続で自殺者3万人が続いている自殺大国です。国内外の研究では自殺者の約3分の1以上の人が直前にアルコールを摂取していたという報告があり、さらに「アルコール依存症」の人はそうでない人と比べて、自殺リスクが約6倍高いという報告もあります。
■飲むと「死にたい気持ち」になるのはなぜ?
では、どうしてお酒を飲みすぎると、「死にたい気持ち」が高まってしまうのでしょう?お酒を飲むと、絶望感や孤独感、憂うつ感などの陰鬱な感情が増え、自分に対する攻撃性が高まり、衝動的な行動を起こしやすくなる、視野が狭くなる(もう死ぬしかないと思い込むなど)、といった心理的変化が起こると考えられています。
普段から飲酒量の多い方、ストレスがたまったときにやけ酒をしている方は、飲むことによって逆に自分を追い詰めていないか、ぜひ振り返ってみてください。
また、自殺を引き起こす大きな要因に「うつ病」がありますが、アルコール依存症の人が自殺をする直前には高い頻度でうつ病を合併しているという報告もあります。
■うつの人を「飲みに誘う」のは厳禁!
友人や同僚がが憂うつにしていると、「飲みにでも行こうよ!」とつい誘いがちですが、憂うつを晴らすために飲酒に頼る習慣がつくと、アルコール依存症になるリスクが高まり、さらに抑うつ気分を増強してしまうこともあります。
また、誘った相手が精神科の薬を使用中の場合もあるので、飲みに誘う前にはその点を確認しておいた方が無難でしょう。一般的に精神科の薬とアルコールを併用すると、薬の効き目が強く出てしまうことが多く、服薬中の飲酒は禁忌なのです。
さらに、うつ病は一般的に朝の調子が悪く、夕方から夜にかけて少し楽になるという「日内変動」が特徴です。朝つらそうでも、夕方頃に調子が出てくるように見えるため、景気づけに飲みに誘ってみよう、と思うのかもしれません。しかし、その誘いによってうつ病を悪化させ、アルコールへの依存リスクを高めてしまう可能性もあるため、安易な酒の誘いは控えた方がいいでしょう。
■「寝酒」は睡眠の質を悪くする
「眠れない」という理由で、寝る前にお酒を飲んでいる人も多いと思いますが、この「寝酒」の習慣からアルコール依存症に向かっていく人もたくさんいます。
お酒を飲み続けると、脳にアルコールに対する耐性ができ、1杯で眠れていたのが2杯にでなければ眠れない、3杯、4杯でないと眠れない……というように、知らぬ間に酒量が増えてしまうのです。
また、「お酒を飲むとぐっすり眠れる」と考える人が多いのですが、実は逆に飲みすぎることで睡眠の質を悪化させやすいのです。
たしかに寝つきは良くなるのですが、夜半や明け方に中途覚醒が起こりやすく、健康的な睡眠リズムを壊してしまいます。そのため、起床時に疲れを残してしまい逆効果なのです。
お酒は適量を守ってこそ、長く楽しめる飲み物です。自分自身で適量をコントロールするためにも、リスクについてもぜひ頭に入れておいていただければと思います。
「All About」記事より
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