節電でクーラーを使わなくなった人も増えたようですが、やはり猛暑の日には最低限は必要なクーラー。でも意外に知られていないクーラーの悪影響とは？女性は要注意です。
■温度差があなたを狙っている
冷房の効いた部屋に入った瞬間は、外気との差が大きければ大きいほど気持ちのいいものですが、実は身体にとってはこの暖冷の差が負担になるのです。私たちの身体は、外にいる間は暑さに対応するために毛穴を開き、熱を放出しやすい状態に保たれています。冷房の効いた部屋に入っても、身体はすぐに態勢を切り替えることができません。本来なら熱を放出する必要のない環境で、熱を放出することになります。環境の異変に気づいた自律神経はあわてて態勢を切り替えることになります。これを1日何度も繰り返せば、自律神経にかなり負担がかかることになります。それがひどくなると冷や汗、めまい、頭痛、食欲不振を引き起こすことになるのです。
■男性と女性ではクーラーの効きが違う？
このような症状はどちらかと言えば、女性の方に多く見られます。なぜなら女性の方が男性より冷えに弱いからです。体温は内臓や筋肉の活動で作られるのですが、一般的に女性の方が男性より筋肉が約1割少ないのです。このため男性と同じように熱を作ることができません。つまり女性は一度冷えると、もとの体温に戻すのに男性よりも時間がかかることになるのです。さらに、男性と比べて、女性はシャツとスカートの薄着。男性の快適温度は20度と言われていますが、女性にとっての快適温度は28度。なんと8度もの差があるのです。節電のための空調温度は、28度。男性には正直なところ暑く感じる温度ですが、節電だけではなく、女性のためにも健康のためにも、男性にもっと薄着にしてもらい、クーラーに頼らず涼しく過ごすようにしたいものです。
■クーラーに頼らず、清涼感を味わう
クーラーに頼らず過ごす方法としては、環境から見なおすのも良い方法です。例えば、カーテンは、暑苦しく感じる色合いから、青や白など涼しさを感じる色合いに変えてはどうでしょうか。日除けに簾などを利用するのも良いでしょう。これは、クーラーをかけた時にも、効き目が違うので、省エネにも効果的な方法といえます。
食に関しても、冷たい物ばかり飲んだり、食べたりすると、胃腸を弱めてしまうので、容器から涼しさを演出するのもおすすめです。例えば、あたたかい緑茶も、ガラスのコップを利用すると涼しく見えてしまいます。また、冷たいおしぼりを冷蔵庫に常備しておくと、外から帰ったときに、暑さでほてった身体をスッキリさせてくれます。
「healthクリック」記事より
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