「最近、どうも忘れっぽくなったみたい」。日常生活のなかで、ふと親のもの忘れが気になることはありませんか?心配になったら「もの忘れ外来」を受診しましょう。
■もの忘れ外来ってなに?
年をとれば、もの忘れをしやすくなるのはあたりまえ。でも原因は、単なる脳の老化現象だったりすることが多いのです。でも、もし深刻な認知症の始まりだったら・・・?そんなときは「もの忘れ外来」を受診しましょう。「もの忘れ外来」の診療内容や、全国の病院情報についてご紹介します。
「精神科や脳神経内科はなんだか敷居が高くて」「病気かどうかもわからないのに、専門医の先生を訪ねたら『ただの老化現象ですよ』と笑われそう」。そんな理由から、受診をためらってはいませんか?「もの忘れ外来」は、その「もの忘れ」が、老化現象によるものか、病気なのかを診断し、治療してくれる外来です。
といっても、診察してくれる先生は、精神科、脳神経内科、老年科、脳神経外科など、あくまで認知症の専門医。患者さんや家族の抵抗感を少しでも小さくしようという配慮から、「もの忘れ外来」という名前を掲げているにすぎません。もしも、下記にあてはまる場合は、予約の電話をいれるときなどに、本来の診療科目を聞いておくとよいでしょう。
問題行動がある ・・・精神科、脳神経内科など
ふさぎこみがちだ ・・・精神科、脳神経内科など
幻聴・妄想がある ・・・精神科、脳神経内科など
甲状腺疾患を患っている ・・・老年科など
糖尿病を患っている ・・・老年科など
過去に脳卒中を経験している ・・・脳神経内科、脳神経外科など
転倒するなど、頭部の外傷を経験している ・・・脳神経外科など
脳の外科手術を経験している ・・・脳神経外科など
注)とはいえ、どんな病院が適当か自己判断するのはむずかしいもの。医師が診察して、より適切な病院で治療が必要だと判断すれば、しかるべき施設を紹介してくれるので、あまり難しく考えなくても大丈夫です。
■どんな診察をするの?
当日は、なるべく家族が付き添うようにしましょう。このとき、服用中の薬があれば薬袋に入れたまま持参しましょう。
最初におこなわれるのは問診。病気中の場合は、病名や治療中であることを告げます。また、以前にかかった病気があれば、病名やいつ頃、どこで治療したかを話しましょう。問診票に記入するときも、きちんと書き添えるようにしましょう。
さて、問診ではいろいろな質問により、もの忘れのだいたいの原因を探ります。
・一時的な病気や薬の副作用
・うつ病などの心の病気
・年相応の老化現象
・認知症 など
そのうえでおこなわれるのが検査です。おもに採血検査、画像検査、生理学的検査、神経心理学的検査の4つがあります。
血液検査
認知症状と関係のある生活習慣病がないかどうか、または一時的なもの忘れ症状をもたらす身体不調がないかを調べます。
画像検査
脳腫瘍、血腫の有無や脳が縮んでいないか、脳梗塞の可能性がないかなどを調べます。
生理的検査
脳波を調べ、より詳しい原因を探ります。
神経心理学検査
口頭で質問したり、字や絵を描いて検査します。
■どんな病院にあるの?
最近、あちこちの病院に見られるようになった「もの忘れ外来」。「近所では見かけない」という場合は、こちらから検索してみては?
認知症なんでもサイト
全国「もの忘れ外来」一覧
受診をすすめると、「わたしは呆けていない」と拒絶反応を示すお年よりも多いようです。こんなときは、もの忘れのために起こっている生活上の不都合を挙げ、「楽になるから行きましょう」「トラブル防止のためにも受診を」などと話してはいかがでしょう。または、「今のままではわたし自身が心配。お互い、安心するために行きましょう」と説得するのもよいかもしれません。認知症は早期発見が大切。「おや」と思ったら、早めにもの忘れ外来を訪ねてみましょう。
「All About」記事より
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