冬の食べ物と言えば、やっぱり「鍋」。鍋料理の特徴は、何と言っても体が温まること。そして野菜もたくさん食べられて健康にも役立つので、体にもココロにも良いことだらけです。
■鍋料理はココがいい!
●体が温まる!
鍋は冬を乗り切る最強の料理方法です。野菜は煮込むことによって食物繊維が柔らかくなり、生よりも多く食べることができます。さらに、スープにもビタミン・ミネラルが溶け出しているため、スープも味わえる鍋料理は、まさに栄養の宝庫なのです。また、野菜に含まれるペクチンは、胃の調子を整えるはたらきがあるので、胃腸薬を一緒に飲んでいるも同然。「温かい」鍋料理はいいことづくめです。
●ココロも温まる!
鍋はどちらかと言えば、ひとりで食べる料理ではなくワイワイと2人以上で食べる料理です。そしてなぜか鍋を囲む時は、会話がはずむ。「あれ入れて」「コレ食べて」と話が続き、時には「笑い」が起こることもあります。「笑い」はストレスの解消になり、体の免疫力を高めてくれるものなのです。鍋料理は体だけでなく、ココロも温める、日本古来のすごい食べ物なのです!
■体に効く!鍋料理はコレ!
お正月明けなど、なんだか体調が整わない時に効く鍋をご紹介します。冬野菜ばかりじゃないですが、こんな症状がある時にはこの鍋料理で解消しましょう!
<体にいい鍋料理>
冷え性(キムチ鍋)
キムチは汁ごと。スライスしたニンニクを入れるとアリシン成分のはたらきで、更に血行が良くなる。
風邪ぎみ(ほうとう鍋)
カボチャの豊富なカロチンにより、のど・胃の粘膜を守り風邪を予防。里芋などの根菜類は体の中で温かさが持続する。薬味にとうがらしを入れ、更に温かさがアップ!
貧血・疲れ眼(柳川鍋)
どじょうの鉄分は、ほうれん草より多い。まるごと食べ、カルシウムもとろう。コレステロール値の調整のため、繊維の豊富なゴボウを入れる。
高血圧(海鮮鍋)
エビ・カニ・ホタテ・タコ・イカなどに含まれるタウリンがコレステロール値を下げ血圧を一定に保つ。ただし食べ過ぎには注意!
■薬味でアレンジ
いつも同じ鍋では、ちょっと飽きるかも…と思うなら、今日は薬味をアレンジしてみましょう。薬味を変えるだけでも、随分違った味で楽しめるのです。
<鍋料理の薬味一覧>
わさび
鶏ガラ・カツオだしの鍋に。わさびの辛味成分・シニグリンにより胃酸の分泌を調整。食欲増進。
おろしニンニク
だし仕立ての鍋に。ニンニク臭成分・アリシンは殺菌作用があり、風邪に効く!
バター
味噌仕立ての鍋に。意外にオツ!ビタミンAが豊富で細菌への抵抗力アップ。
一味・七味 ほぼ万能のスパイス。体を温め、新陳代謝を活発にすることで食欲増進、たんぱく質の消化を促進。
いり胡麻
ポン酢仕立てのたれなどに。コレステロールをとりのぞく不飽和脂肪酸により、動脈硬化を防ぐ。
「health クリック」記事より
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