年度末・年度初めの歓送迎会に続き、桜の季節は花見もあって、お酒を飲む機会が増えますね。特に送り出される方や新人さんは、ついつい飲み過ぎてしまうことも多いでしょう。
■窒息に注意
お酒を飲む機会の多いこの季節、気を付けなければいけないのが「急性アルコール中毒」。体内に入ったアルコールが肝臓で分解されてできるアセトアルデヒドは、心拍数を上昇させ吐気を誘発しますが、この時の嘔吐は意識が無く身体に力が入らなくても起こります。つまり、酔っぱらって動けない状態でも嘔吐するので、気管に吐瀉物が詰まって窒息する危険性があるのです。飲酒死亡事故の多くは、アルコール中毒による呼吸停止よりも、こうした窒息による場合が多いとされています。泥酔するまで飲まない・飲ませないことが必然ですが、泥酔した人がいる場合は身体を寝かせず、洋式便器を抱かせるような工夫をしましょう。呼びかけに応じない場合は昏睡状態の可能性もあるので、速やかに救急車を呼びましょう。
■自転車運転も犯罪
飲酒時に気を付けるべきは、急性アルコール中毒だけではありません。段差や階段での転倒や、自転車事故によって、骨折、脳挫傷や頚椎損傷で救急搬送されるケースも少なくありません。飲酒時には、自動車やバイクだけでなく自転車を運転することも犯罪です（道路交通法65条第1項）。法律的に、酒酔い運転・酒気帯び運転が適用されます。法律で決められているからではなく、安全のためにも飲酒時の運転は絶対にやめましょう。新たなスタートを切る「春」、お酒の席は楽しく事故のないようにしたいものですね。
「DRP Online Magazine」コラムより
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