最近電車の中でも、レストランでも、あらゆるシーンでスマホを覗き込んでいる人を見かけます。危険であることはもちろん、やはり健康面でも弊害が出ているようです。
■20、30代の女性に多い
長時間画面をのぞき込むことで、首の骨の自然な湾曲がなくなる「ストレートネック」の人が増えているといいます。肩こりや頭痛、めまいなどの原因になることもあるので注意が必要です。
この姿勢は頭を支えたうえで、首や肩、肘を固定するため、首の前側の筋肉（斜角筋）が強く緊張してしまいます。斜角筋は小さく伸びにくいため、頭と首が前に出ます。筋肉がこの状態で固まってしまい、頸椎（けいつい）の自然な湾曲が失われてしまうのがストレートネックです。
特に20、30代の女性に多く、（男性に比べて首が細く筋力が弱いため）若い女性の半数以上がストレートネックではないかとも言われているようです。
ストレートネックは頭が首よりも前に出るため、首や背中の筋肉によって負担がかかり、慢性的な肩こり、首のこりに悩まされやすくなります。さらに、首を曲げても下部頸椎は動かないため、手のしびれや頭痛、めまい、目の奥の痛み、吐き気といった症状が出ることもあります。
また、小さな画面に多くの情報を表示させようと、小さな文字で読んでいると、首や肩への負担だけでなく疲れ目やドライアイにもつながります。このような症状は最近、「スマホ症候群」（スマホシンドローム）と呼ばれ、海外でも問題視されているそうです。
■予防法は？
○常に姿勢を意識する
○１時間を目安に休憩を取り、ストレッチをする
○シャワーですまさず、ぬるめのお湯でしっかりと入浴する
○ちょっと熱めのシャワーを首や肩へかける
○できるなら、水泳やテニスなど、肩を使うスポーツなどで筋力を上げる
など、まずはできることから心がけましょう。
食事では、血行を良好に保つ働きがあり、緑黄色野菜やナッツ類に多い“ビタミンＥ”を摂るといいでしょう。また、体内に疲労物質を蓄積させないためには、レバーに多い“ビタミンＢ群”やキウイなどに含まれる“クエン酸”がお勧めです。
ストレートネックは知らないうちに進行しますので、慢性的な肩こり、首こりに悩まされている人は一度整形外科で検査をしてみることをオススメします。
「薬剤師てるちゃんのサプリメント日記」ブログ記事より
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