テレビやパソコンなどに囲まれ目が酷使される現代では、「目が疲れやすい」「何となく不快感を感じる」という人が増えています。その原因として注目されているのがドライアイです。
■涙の成分と役割
目の生活習慣病とも言われる、ドライアイ。日本では自覚していない人を含めると1000万人もの人がドライアイではないかと推測されています。
目が乾燥することによって、結膜炎など目の病気にかかりやすくなり、ひどい場合は目の表面に無数の傷ができてしまうこともあります。また、ドライアイが「肩こり」「頭痛」を引き起こす原因になることもあると言われています。単なる目の疲れと軽く考えず、しっかり対処して予防しましょう。
健康な人の目の表面は涙で守られています。涙は1日に2〜3mlほど分泌され、乾燥防止、殺菌、洗浄、栄養補給などさまざまな役割があります。涙はまばたきによって角結膜全体に均一に押し広げられます。
<涙の成分>
涙は「油層」「水層」「ムチン層」の3層構造になっています。
○油層・・・一番外側にある油の薄い層で、涙の蒸発を防ぎ乾きにくくします。
○水層・・・多くの栄養分や酸素を含み、主には運搬と角膜表面に円滑な鏡面を作る
働きをしています。
○ムチン層・・粘性の高いタンパク質でできていて、涙を目の表面にくっつける糊の
ような役目をしています。また、外部からの微生物に対する防御の働
きもあります。
<涙の役割>
・乾燥防止
・殺菌:細菌やウイルスなどを殺す
・洗浄:ゴミや抗原などを洗い流す
・酸素補給
・栄養補給
・角結膜の表面をなめらかにする
■ドライアイとは
何らかの原因で涙が不十分になり目の表面が乾いてしまうと、酸素や栄養分が角膜に十分行き渡らない、目に入った異物が洗い流せない、殺菌作用の低下などの悪影響が現れます。そして、「充血する」「目が疲れる」「違和感がある」「物が見えにくい」などさまざまな症状が引き起こされます。このように目の表面を潤す力が低下した状態をドライアイと呼びます。
<ドライアイの原因>
涙の分泌量が減るタイプ
・加齢
・ホルモンバランスの崩れ
・ストレス
・病気や薬の副作用
涙の蒸発量が増えるタイプ
・部屋の乾燥
・まばたきが少ない
・パソコン、読書、運転など目を酷使する作業
その他
・コンタクトレンズの使用
・たばこの煙
・アイメイク
■ドライアイの症状
<主な症状>
・目が乾く
・目が痛い
・違和感がある
・疲れる
・ぼやける
・見えにくい
・充血する
・目を開けているのがつらい
涙は目の表面を潤すだけでなく、角膜や結膜の細胞に栄養を供給しています。ドライアイでは、目の表面の細胞に傷ができやすくなります。軽い症状は治まることもありますが、放っておくと、角膜表面に傷がつき、痛みや視力低下、まぶしくて目を開けられないなど、生活への悪影響も出てきます。症状が強かったり続いたりするときは、早めに眼科を受診しましょう。
■ドライアイを予防するためのポイント
ドライアイの基本治療は、目薬をさすことです。市販薬である人工涙液と、主に処方薬であるヒアルロン酸が代表的なものです。どちらも目の表面を潤すということでは同じですが、処方薬であるヒアルロン酸の方が高い保湿効果を期待できます。
<日常生活での工夫>
・まばたきの回数を意識して多くする
・定期的に目を休める
・遠くの景色を見たり、目を動かして緊張を和らげる
・目の周囲をマッサージする
・蒸しタオルなどで目を温めて血行を良くする
・加湿器などを利用して部屋の湿度を保つ
・コンタクトレンズは清潔に保ち、定期検査を受ける
・目薬を使用する
・パソコンの画面は目の位置より下方にする
10月10日は「目の愛護デー」です。この機会に目を大切にすることについて考えてみましょう。
「健康管理士一般指導員」メルマガ記事より
そして、毎日をいきいきと健やかに過ごすための「家庭での健康パートナー」として、ぜひ有機ゲルマニウムを健康ライフの強い味方にしてみてはいかがでしょうか。
毎日の健康に有機ゲルマニウム