毎年のように新しいダイエット方法が流行しては消えていきますね。最近よく耳にする「食べる順番ダイエット」。果たしてこれは効果があるのでしょうか…?
■ポイントは血糖値と摂取カロリー
ダイエットで必要なのは、次の二点です。@血糖値を上げないようにすること。A摂取カロリーを減らすこと。このことを前提に、東京警察病院の澤田彰史医師が以前から提案していたのが、「低インスリンダイエット」と「食物繊維ダイエット」です。実は、「食べる順番ダイエット」というのは、「低インスリンダイエット」と「食物繊維ダイエット」のふたつと中身は同じものです。どういうことでしょう。
【低インスリンダイエットとは】
・炭水化物を食べるときは、雑穀米、玄米、そば、全粒粉パンといった“GI値”の低いものを食べるようにして、GI値の高い白米・食パン・うどんは避ける。GI値の低いものほど、血糖値が上がりにくいのです。
・GI値の高い炭水化物を食べるときは、食物繊維と一緒に食べるようにすること。食物繊維とは、野菜・海藻類・キノコ類です。たとえば、うどんを食べたかったら山菜うどんを食べれば良いのです。
【食物繊維ダイエットとは】
・食物繊維は、ほとんどカロリーゼロでありながら腹持ちが良いため、食欲を紛らせてくれるのです。その結果、トータルの摂取カロリーを減らします。
■食べる順番ダイエットとは
さて、「食べる順番ダイエット」では、@食物センイを一番初めに食べ、A次にスープ類、B次にタンパク質、C最後に炭水化物を食べる、という風に紹介されています。
これは、食物センイで空腹感をまぎらせつつ、次に食べるたんぱく質や炭水化物からのカロリーの吸収と血糖値の上昇を抑えているのです。
つまり、「低インスリンダイエット」と「食物繊維ダイエット」を組み合わせたものといえます。どちらも有効であることは間違いありませんので、「食べる順番ダイエット」も有効であるといえるでしょう。
■やはり摂取カロリーには注意を
ひとつ間違っていることは、「食べる順番ダイエット」では「カロリーは全く気にせず食べて良い!」かのように紹介されていますが、残念ながらこの言葉を鵜呑みにしてしまうと、台なしになってしまいます。このダイエット方法は、確かに“太りにくく痩せやすい食事方法”です。しかし、カロリーを全く気にせず食べて良いなんてことは決してありません。くれぐれも摂取カロリーにも注意をしましょう。
「健康美容EXPO」記事より
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