子どもの感染が多いマイコプラズマ肺炎が今年も流行しています。今年は大流行だった昨年1年間の患者数を10月の時点ですでに超え、過去最高を記録しています。
■マイコプラスマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎の原因となる病原体は、肺炎マイコプラズマ「Mycoplasma pneumoniae(マイコプラズマ ニューモニエ)」という細菌の一種です。この病原体は、気管や喉などの気道に感染し、気管支炎や肺炎を起こします。
以前は、4年毎の夏季のオリンピックの開催年に流行がみられたため、「オリンピック病」と呼ばれたこともありましたが、現在では規則的な流行はなくなり毎年みられるようになりました。特に秋の終わりごろから冬にかけて多発します。
《感染経路》
咳やくしゃみなどによって人から人に感染する飛沫感染です。幼稚園や学校、会社などで集団感染してしまうことがあります。
《潜伏期間》
2〜3週間
《発症年齢》
約80%以上が14歳以下(特に5〜12歳がピーク)ですが、成人にもみられます。
■マイコプラスマ肺炎の症状
発熱としつこい乾いた咳が3〜4週間ほど続くのが特徴です。多くの人は軽い症状が続きますが、一部の人は重症化することもあります。
・発熱
・全身倦怠感
・長引く乾いた咳
・喉の痛み
・喘息があると、喘息の悪化
・頭痛
風邪の症状と似ていますが「痰が少ない乾いた咳」というのが大きな特徴です。適切な治療を受けないと数ヶ月にわたり肺炎が続くこともあります。さらに脳炎や中耳炎といった重い合併症を引き起こしてしまうこともあります。
■マイコプラズマ肺炎の治療と予防
<治療>
抗菌薬(抗生物質)によって治療します。ただし、マイコプラズマ肺炎の原因細菌は、通常の細菌の特徴である細胞壁をもっていません。通常の細菌は、細胞壁の合成を邪魔することによって効果を現す種類の抗菌薬が有効ですが、細胞壁をもたないマイコプラズマ肺炎には効果がありません。そのため、抗菌薬のうちでも、マイコプラズマ肺炎に効果のあるものは、一部に限られています。マイコプラズマ肺炎は、1〜2カ月以内に治癒できることが多いですが、近年、通常使用される抗菌薬の効かない「耐性菌」が増えていることが問題となっています。
<予防>
マイコプラズマ肺炎に対するワクチン(予防接種)は今のところありません。そのため、予防は十分な栄養と睡眠、手洗いとうがいを徹底することです。また、流行している時期には人ごみを避けるようにしましょう。
・手洗い、うがい
・マスクの着用
・十分な栄養と睡眠
年末年始はインフルエンザやノロウイルスも流行する時季ですので、早めの予防を心がけましょう。また、長引く咳などの症状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
「健康管理士一般指導員」メルマガ記事より
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