飲酒や夜更かしなどで、お正月に生活リズムが乱れてしまった50代以降の方に、できるだけ早く健康的な生活を取り戻す方法をご紹介します。
■50代からの正月疲れの原因は？
お正月をいかがお過ごしですか？ 楽しんでいます、という人もいらっしゃれば、何かと忙しくてちょっと疲れちゃった、という人もいらっしゃるのではないでしょうか。お正月に生活リズムが乱れてしまった場合に、できるだけ早く健康的な生活を取り戻す方法をご紹介します。
お正月をきっかけに生じる体調不良には様々な症状・原因がありますが、風邪など本当に病気にかかった場合を除外すると、50代以降の方の原因は次の３つに大きくわけられます。
●飲酒による二日酔い
●夜更かしによる睡眠不足
●帰省していた自身・もしくは家族と離れることによる心理的な影響
お正月は連休だったのに「何だか疲れちゃったな」という人は、この３つのどれかに当てはまりませんか？ それぞれの症状を和らげるのに効果的な健康法をご紹介します。まずは、飲酒の機会の多い方のために、二日酔いの解決法についてご紹介します。
■50代からは無理をすると二日どころか三日酔い?!
二日酔いは予防することができれば、それに越したことはありません。それにはまず、空腹時の飲酒を避け、タンパク質が豊富なものを肴にする、深酒をしないことが基本です。それでも二日酔いが生じたときには、以下のことを試してみてください。
●胃酸を押さえるために胃薬を使う
●水分をしっかりと補給する（糖分も摂取できるスポーツ飲料が良い、冷水は胃を刺激するので避ける）
●糖分を多めに摂る
●喫煙をしない
アルコールは胃酸分泌を亢進し、利尿作用を持っていることも二日酔いに関わっていますので、このような対処法が考えられます。なお、「迎え酒」はアルコール・心理的な作用によって一時的に効いたような気分になりますが、実際には二日酔いを長引かせるだけですので慎みましょう。
50代からは仕事やご近所とのお付き合いなどで、飲酒の機会も格段に多くなる方もいらっしゃるようです。連日連夜の飲酒によって二日酔いどころか三日酔いになっちゃって……という声を耳にすることがありますから、くれぐれもご注意下さい。ちなみに、民間療法では「二日酔いには柿を食べると良い」と言われています。柿の持つ糖分やビタミンなどでアルコール代謝が速まるからということですので、一度試してみましょう。
■50代からの夜更かしは健康の大敵
睡眠不足は高血圧・肌荒れ・免疫能低下などをもたらし、特に50代からは早めに解決しておかないと、全身の健康状態にも影響してしまいます。お正月の夜更かしによって生じた疲労は、時差ぼけによる症状とよく似ています。どちらも不眠が大きく関わっていますので、根本的な解決法はぐっすりと眠ることが一番です。以下の方法を試してみてください。
●布団と毛布で暖をとる（なるべくエアコンやストーブに頼らない）
●乾燥に備えて加湿器もしくは濡れたタオルを室内にかける
●いつもより１時間早く横になる
●晴れた日はできるだけ外に出かける
この季節、外気が寒いのに比べて朝起きたときの布団の心地よさは、何とも言えないことはご存知の通りです。少しでも睡眠時間（横になっておく時間）を伸ばすために、早寝を心掛けましょう。また、冬は空気が乾燥しやすいため、朝起きたらのどが痛くなった、ということも経験されると思います。乾燥した空気は、それだけでもかぜの原因となるウイルスが増殖しやすくなりますので注意が必要です。それからもう１つ、日照時間が少ない冬ですが、防寒対策をしっかりした上で太陽の光を浴びて、時差ぼけの解消と同じように体内時計を調節しましょう。
■にぎやかだったお正月も終わって…
帰省によって、久しぶりに家族が集まると、にぎやかで楽しくなりますね。でも、その反動からお正月が終わってしまうと何とも言えない空虚な気持ちになってしまうことがあります。こんなときは、買い物に出かけたり、友人知人と話をしたりするのが一番です。自分だけで頑張ろうと思わずに、身近な人と気持ちを共有してみてください。それからもう１つ、その気持ちは帰省していた家族も同じです。「楽しかったね、またおいで」と電話してあげてください。それだけでも穏やかな気持ちになれますよ。
「All About」記事より
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