納豆や豆腐などの大豆製品が体によいことは誰でもご存知だと思います。がん予防などの健康効果だけでなく、美容効果にも優れています。
■秘密は「大豆イソブラボン」
納豆には美肌効果があると言われていますが、その理由をご存知でしょうか？その秘密は、大豆に含まれている「大豆イソフラボン」です。聞いたことがある方も多いと思いますが、ではなぜ大豆イソフラボンが肌に良いのでしょうか？
それは、大豆イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをするからです。女性ホルモンは、肌のコラーゲンを増やしたり、肌の潤いを助ける働きがあります。更年期を迎えると肌が衰えたり乾燥するのは、女性ホルモンの分泌が減るためです。
たとえば、ストレスで生理不順になると、肌のハリがなくなり乾燥しやすくなるのも、女性ホルモンが減るからです。逆に、恋愛をすると女性ホルモンの分泌が増えて、「恋する女性はきれい」と言われるのではないでしょうか…。大豆イソフラボンには、そんな女性ホルモンの替わりになって働いてくれるのです。
大豆イソフラボン以外でも、納豆に含まれているネバネバ成分の「ムチン」という食物センイと、主成分である「納豆キナーゼ」は、コレステロールを下げて、血液をサラサラにする効果があります。そのため、納豆で皮膚の血行も良くなり、美肌効果もあるわけです。
また、ある統計によると、「納豆を全く食べない人」は「２〜３日に一度は納豆を食べる人」に比べると、心筋梗塞になる確率が3倍も高いというデータが出ています。
■がん予防の効果も
また、大豆イソフラボンはさまざまながんの予防作用があることもわかっています。美肌効果とは全くかけ離れたように感じるかもしれませんが、肌は内臓の老化を映す鏡です。納豆のさまざまな効果は、「内臓の老化と、見た目の老化は常に表裏一体である」証拠です。
最近、デンマークの双子研究で「見た目が若い方が病気にかかる確率が低く、死亡率も低い」ということがわかりました。「内臓は老化しているのに、肌は若くてきれい」という状態はありえません。その逆も同じなのです。
ちなみに、日本人はアメリカ人に比べ、一人当たり15倍もの大豆製品を食べると言われています。日本人の長寿のひみつがここにあります。納豆に限らず、豆腐などの大豆製品を二日に一度は食べるようにしましょう。
「健康美容EXPO」記事より
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