「頭痛や寒気がして、熱があるかと思って体温を測ってみたら、35度台だった」「だるくて風邪かと思い、体温を測ったら、平熱よりも低かった」なんて経験、ないでしょうか。
■原因はさまざま
熱があるように感じて、体温を測ってみると、なぜかいつもより低いことがあります。風邪の症状なのに体温が低いときって、どういう状態なのでしょうか。何かの病気ではないのでしょうか。
体調が悪く、頭痛や寒気がしているのに、体温が低いという場合がときどきありますが、これから熱が上がるところかもしれませんし、すでに熱が出ていて、体温を下げるために汗をかき、下がったところなのかもしれません。発汗によって普段よりも体温が低くなることがあるからです。あるいは、脇に汗をかいていて、うまく脇窩の体温を測れていない場合もあります。
■低体温が原因の場合も
体の冷えそのものが、風邪の場合に自覚するような体調不良の原因になっていることもあります。冷えを自覚する人も多いですが、自分の冷えに気づいていない人も少なくありません。ちなみに、脇で測った体温が36℃未満であれば、かなり低体温と言えます。
体温が低くなっていて体調が悪いときは、体を冷やすものばかり飲んだり食べたりしていないかなど、食事の見直しをしてみましょう。規則正しい生活を心がけ、運動不足があるならば適度な運動も必要です。身体にイイことをすれば、体温も自然と上がるのです。
■熱がなくても油断しない
高熱時よりも微熱のときのほうが、かえって体調が悪く感じられることもよくあります。これは微熱の場合は、しんどいながらも仕事に行ったり、いつもと同じく過ごしてしまったりすることがあるからです。高熱の場合はしっかり休むけれど、微熱の場合はムリしてしまい、かえって症状を長引かせてしまうケースも多いようです。ちなみに平熱が低い人の場合には、微熱でもかなりダルく感じるはずです。
睡眠不足や、就寝と起床のリズム、さらに運動不足やダイエットなどにより自律神経のバランスが崩れると、熱の産生が減り、血液の循環障害が生じるため、肩こり、頭痛、腰痛、消化不良などの原因にもなります。
体調が悪いときに体温を測って、熱がないと、どこかしらガッカリしたり、気が抜けてしまったりすることもありますが、熱がないからといって安心するのではなく、「体調が悪くなっている」事実を受け止めたうえで、原因を探り、改善する必要することが肝心です。
「livedoorニュース」より
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