意外なことに、低体温症で病院に運ばれる人は、屋外より屋内からが3倍も多いそうです。実はこれは、『冷え性』と『低体温症』が別物であることと関係しているのです。
■低体温症とは
「低体温症」とは心臓や脳、内臓の深部体温が下がってしまっている状態のこと。ヒトでは直腸が35度以下の状態を指し、自覚症状がないことがほとんどです。
一方、末梢血管の収縮によって生じる血流障害が「冷え性」。季節の変わり目やストレスが原因で自律神経が乱れたり、便秘による血流悪化が原因です。多くの人が感じる手足の冷えのほとんどがこの「冷え性」です。これも十分つらい症状ですが、「低体温症」になると、事態はもっと深刻です。
■どのような症状?
体温が下がると全身の新陳代謝が滞り、免疫力も低下。疲れやすくなり、風邪やアレルギー、がんなども発症しやすくなります。肩こり、月経痛、不眠など不快な症状を引き起こすこともあります。
つまり、健康を根底から損なわせてしまうのです。基礎代謝も落ちて、太りやすくなるなど美容面でも大打撃というわけです。
■原因は?
原因は生活習慣によるものがほとんどで、血流とも無関係ではありません。下記が主な原因です。
・筋力の低下
運動不足が原因で、血流を送る筋肉が弱まると、体温は下がってしまいます。
・自律神経機能の低下
加齢による自律神経機能の低下は、血流の乱れを招くため、体温を下げる原因になります。
・ビタミンやミネラルの不足
私たちは食事から摂取した糖を熱エネルギーに変えているのですが、そのとき必要なミネラルやビタミンが不足すると、熱が産生できません。とくに女性は無理なダイエットでミネラルやビタミンが不足するケースが多いので注意が必要です。
・体温調節機能の低下
エアコンに頼った生活は、体温調節機能を低下させ、自律神経を乱れさせてしまいます。
■対処法は?
<お湯につかる>
冷え性の場合も含めて、腸の中から温めることがいちばんの解消法です。40度程度のぬるま湯にゆっくりつかり、肋骨の付け根と腰骨の付け根を左右交互にもむことで、腸の蠕動運動を活性化させましょう。腸内温度がぐんぐん上がり、血流も大幅アップ。体の中からポカポカします。
<体を温める食材を摂る>
唐辛子・チーズ・味噌・にんじん・ねぎ・しょうが・にんにく・山芋・れんこん・醤油・梅干・たくあん・豚肉・ハム・たまごなど。
※体を冷やす食材を食べるときは、スープにするなどして温めて食べる工夫をしましょう。
→(トマト・牛乳・じゃがいも・ナス・わかめ・ナッツ・大豆・豆乳・お酢・ピーマン・コーヒー・ごはんなど)
「livedoorニュース」〜Peachy〜より
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