インフルエンザが猛威をふるっています。今年度のインフルエンザ発生状況と感染予防のためのまとめ情報を、健康医療情報メディアからご説明します。
■2014-15年シーズンインフルエンザ発生状況
先週、第48週に初めて全国の定点あたりの報告数が1.90を上回り流行シーズンに突入しました。この1週間に医療機関を受診した患者数は約10万人と推計されており、第47週の約2.5倍となっています。今シーズンにおけるインフルエンザの報告数は第42週（10月13日〜19日）以降増加が続いており、これから流行が本格化していくと予想されます。また、都道府県別にみると、岩手県（10.52）、福島県（6.41）、埼玉県（5.05）、神奈川県（4.04）、東京都（3.62）となっており、東北・関東地域で流行しています。
■インフルエンザに関する5つのポイント
1）原因はウイルス
インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することで発症する病気です。感染経路は主に以下の2つあります。
・飛沫感染：感染者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことにより感染
・接触感染：手などに付いたウイルスが主に口から体内に侵入して感染
2）風邪との違い
風邪と見分けるポイントは以下の4つの点です。インフルエンザが疑われる場合には速やかにお近くの医療機関を受診しましょう。
・38℃以上の高い発熱
・頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が伴う
・重症化する可能性が比較的高い
・急激に症状が現れる
・1〜2月が流行のピーク
3）予防法について
・感染経路を断つ（こまめに手洗いうがい、マスクの着用）
・予防接種を受ける
・免疫力を高めるために睡眠とバランスの良い食事を心がける
・適度な湿度を保つ（乾燥するとのどの粘膜の防御機能が低下し、感染しやすくなる
4）予防接種について
＜接種について＞
・接種後効果が出るまでに約2週間かかり、その後5か月程度効果が続く
・接種の時期は12月までには終わるように
・13歳未満の子どもは2回接種を推奨
・平均的な値段は大人が3,000円前後、子どもが2,500円前後
＜効果について＞
・ウイルスが体内に侵入する「感染」を防ぐのではない
・発熱などの症状が現れる「発症」と重症化を防ぐ
・効果は100％ではなく、予防接種を受けても発症や重症化することもある
・副反応（副作用）が現れることもある
予防接種についてより詳しい情報は「インフルエンザの予防接種の注意点！ワクチンの効果と副反応（http://www.ishamachi.com/?p=2517）」「インフルエンザ予防接種 ホントに効果ある？（http://www.ishamachi.com/?p=1471）」をご覧ください。
5）治療・タミフルについて
・症状が現れてから48時間以内の使用が効果的
・異常行動とタミフルの因果関係は認められていない
・異常行動はインフルエンザ自体に伴うものである
・未成年の場合は、治療開始後2日間は患者を1人にしない
タミフルについてより詳しい情報は「インフルエンザ治療薬「タミフル」どう使えばいい？（http://www.ishamachi.com/?p=1512）」をご覧ください。
■まとめ
今回は、2014‐2015年シーズンの流行情報とインフルエンザの予防のために抑えておくべき5つのポイントをご紹介しました。すでにインフルエンザが日本中に蔓延していますが、正しい知識を持ち、早めの予防を心がけましょう。
「livedoorニュース」〜Peachy〜より
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