梅雨の季節に気になるのがカビ。高温多湿で気密性が高い日本の住まいは、まさにカビの温床です。その種類は実に約7万種! カビによってアレルギー疾患を引き起こすなど病気の原因になることもあります。
■カビとは
カビは動物でも植物でもない、菌類の一種です。菌糸とよばれる糸状の細胞と胞子からなり、水分や栄養素を吸収しながら成長していきます。菌糸が成熟すると、たくさんの胞子を作り放出し、人や風などで別の場所に運ばれていきます。カビは高温多湿な梅雨時期に最も発生しやすくなります。
<カビの発生条件>
●湿度 → 70%以上
●温度 → 20〜30℃(一部の種類を除く)
●有機物(栄養)→ 食べ物のカス、フケ、アカ、石けんカスなどがカビの栄養源となる
●酸素 → カビが発生するには酸素が必要
■カビによる健康被害
カビから放出された胞子を吸い込むことで、気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎など、さまざまなアレルギー症状を引き起こします。なかでも最近問題となっているのが「アレルギー性気管支肺アスペルギルス症」「夏型過敏性肺炎」です。
<アレルギー性気管支肺アスペルギルス症>
自然界に多く存在するアスペルギルスというカビを吸い込むことによって起こるといわれ、最悪の場合、呼吸不全を起こすこともあります。ただし免疫力が低下している場合に起こることが多いようです。気管支ぜんそくの症状とよく似ているため、呼吸器の専門医でなければ見逃される場合もある病気です。
●症状 : 咳、微熱、ぜんそく、茶色っぽい痰など
<夏型過敏性肺炎>
台所や浴室などに繁殖しているトリコスポロンというカビを吸い込むことによって起こるアレルギー性肺炎です。梅雨以降の高温多湿の季節に起こることが多いため「夏型」という名前がついています。急性の場合、吸い込んで8〜13時間ほどで症状が現われますが、トリコスポロンを避けることで症状は治まっていきます。しかし慢性になると病気は進行し、ひどくなると呼吸ができなくなる場合もあります。
●症状 : 咳、発熱、倦怠感など
■カビの発生しやすい場所
発生条件さえ整えばどこでも発生しますので、家の中でカビが発生しやすい次の場所には注意しましょう。
●浴室
床や壁に石けん、シャンプー、皮脂、アカなどがカビの栄養となり、カビが発生しやすい環境にあります。
●キッチン
排水口や三角コーナーやスポンジ等を置く水まわりの周辺は、カビが発生しやすい環境にあります。
●トイレ
換気が悪いと湿気や臭いがこもりやすいので、カビが発生しやすい環境にあります。また、手を洗う際に飛び散った箇所や便器についた汚れなどを放置するとカビが発生します。
●洗濯機
洗濯後に洗濯物を放置したままにすると、衣類にカビが発生します。また、洗濯後はフタを開けておかないと洗濯槽にカビが発生します。
●押入れ、タンスの後
押入れは、扉を閉めた状態なので通気性が悪く、空気がこもることからカビが発生しやすい環境にあります。また、タンスの後も壁との間に注意しないとカビが発生します。
●エアコン
フィルターに付着したほこり等を放置しておくと、カビが発生します。
●窓
結露を放置しておくと、窓枠のゴム部分やカーテンにカビが発生します。
■カビの発生を抑えるポイント
●掃除をこまめに行ないましょう
●晴れた日には必ず換気をしましょう
●入浴後には壁に水をかけて温度を下げましょう
●布団は乾燥させてから押入れにしまいましょう
●エアコンのフィルターはこまめに掃除しましょう
カビが生えてからでは、掃除も大変です。梅雨のカビ対策を早めに開始して、室内を快適な空間にしましょう。
「健康管理士一般指導員」メルマガ記事より
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