インターフェロンは、「抗がん作用」がある物質（サイトカイン）として注目され、ご存知の方も多いと思います。タンパク質と糖が結合してできているもので、T細胞と呼ばれるリンパ球からたえず分泌され、不調にならないための見張り役なのです。
通常、外部から細菌やウイルスが体内に侵入したり、体内で不具合が発生すると、生体防御機能として白血球内で免疫システムが発動し、単球(マクロファージ)やリンパ球(T細胞・B細胞・NK細胞)がすぐに活動を始めます。抗原刺激を受けたヘルパーT細胞はインターフェロン(γ型)を瞬時にたくさん作ります。そして作られたインターフェロンはキラーT細胞・NK細胞・マクロファージをパワーアップさせます。マクロファージはまっ先にウイルス感染細胞や不調細胞の居場所を探しだし、食いついて力を弱めます。そして発見の警報を発します。マクロファージやキラーT細胞の活躍で攻撃しやすくなったところを、駆けつけたNK細胞が息の根を止めます。
この免疫システムの要であるインターフェロンが、さまざまな体調不良や老化により、少なかったり作られなかったりします。また体質による個人差もあります。機械的にいつも同じレベルでつくることはできません。作る量が少なくなると免疫力が低下して、さまざまな不調を引き起こしてしまうのです。
ただ、過去に「夢の新薬」といわれた「人工インターフェロン」の投与については、すべての人に有効ではなく、副作用を含め、さまざまな問題を抱えているようです。
このインターフェロンを自らの体内でたくさん誘発させ、マクロファージやNK細胞を飛躍的に活性化させることが出来れば、不具合の進行や転移を抑え、初期や早期の不具合を完治することも可能であるといえます。また、日常的に自らの免疫力を高めておくことが出来れば、不具合や感染による症状、その他の不調を防ぐ予防医学の分野も開けていくことでしょう。⇒ こちらのページを参照
これからの医療は、従来の三大療法と同時に、自らの免疫システムに働きかける「免疫療法」をうまく組み合わせることで、新しい展望はきっと開けていくと思いますし、その時代は、もうすぐそこまで来ているのではないでしょうか。
毎日の健康に有機ゲルマニウム
