はしかは、一般的には子どもがかかりやすい病気ですが、近年では大人の感染者が増加しています。今年は全国的に感染が広がっているため、広く注意が呼びかけられています。
■はしか(麻疹)とは
はしかは医学的には「麻疹(ましん)」と呼ばれるもので、麻疹ウイルスに感染することによって引き起こされる感染症です。麻疹ウイルスは人のみに感染するウイルスであり、感染発症した人から人へ感染していきます。感染力が非常に強く、免疫を持たない人が感染すればほぼ確実に発症するとされています。また、一度感染して発症すると一生免疫が持続するといわれています。
≪感染経路≫
・空気感染(空気中を漂うウイルスを吸い込むことによる感染)
・飛沫感染(感染者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる感染)
・接触感染(ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる感染)
≪潜伏期間≫
10〜12日間
■はしかの症状
10〜12日程度の潜伏期間の後に症状が現れ始め、これを「カタル期」といい、その後「発疹期」「回復期」へと移行します。
<カタル期>
鼻水やくしゃみ、咳、38度前後の発熱など風邪に似た症状が現れる。口腔内の粘膜の発赤などが目立つようになり、やがて口腔内粘膜に白いブツブツがみられるようになる。3〜4日程度続く。
<発疹期>
3日程度で一旦熱が下がるが、約半日後に再び39度以上の高熱が出て、同時に赤く盛り上がる発疹が体中に現れる。
<回復期>
発疹が出始めて3〜4日程度で熱が下がり、発疹は黒ずんだ色へ変わっていく。
症状は10日〜14日程度で治まりますが、回復後も免疫力の低下が続くため、しばらくは他の病原菌による感染症に注意が必要です。体力の回復には1カ月ほどを要することもあります。また、肺炎や中耳炎、脳炎などを合併することがあり、特に大人になってからかかると重症化しやすいので注意が必要です。
■はしかの治療
はしかに対する特効薬はなく、安静にして必要な水分や栄養補給をしながら、自分の免疫力でウイルスを排除するのを待つしかありません。特にビタミンAの補給が症状を軽くするために有効であるといわれています。また、合併症があればそれに応じた治療が行われます。
熱が下がっても2日間は周囲に感染させる恐れがあります。そのため、児童・生徒の方が感染してしまった場合は、学校保健安全法で「解熱後3日を経過するまでの出席停止」と定められています。
■はしかの予防
麻疹ウイルスは感染力が強いため、手洗いやマスクのみでは予防することができません。感染を予防するためには、ワクチン接種が最も有効です。
日本では1978年からはしかの予防接種が定期接種となり、現在は1歳と5〜7歳の2回、予防接種を無料で受けることができます。
ただし、26〜39歳の人は、定期接種が1回であり、さらに接種率も低かったため免疫が十分にない場合があります。
一方、40歳以上の人は、定期接種は受けていないもののはしかに自然感染して免疫を獲得している人が多いため、感染リスクが比較的低いとされています。
感染リスクの高い20〜30代で、はしかにかかったことがない人、予防接種を1回しか受けていない人は、ワクチン接種を検討しましょう。
また、妊婦が感染すると、流産や早産のおそれがあることから、特に妊娠を希望する女性は、免疫が十分あるかなどを医師と相談したうえで、必要な場合には、予防接種を受けることが重要です。
「健康管理士一般指導員」メルマガ記事より
そして、はしかの対策をしっかりするとともに、ぜひ有機ゲルマニウムを健康ライフの強い味方にしてみてはいかがでしょうか。
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