近年話題になっている人食いバクテリア。とても恐ろしい名前なのですが、いったいどのような病気なのでしょうか?今回は、人食いバクテリア感染についてご紹介したいと思います。
■人食いバクテリアとは
近年巷で話題になっているのが、人食いバクテリアという病気です。人食いバクテリアというのは、通称であり正式には劇症型溶血性レンサ球菌感染症という病気です。非常に病状の進行スピードが速く、手足が壊死してしまったり、最悪の場合命の危険性もある病気です。
人食いバクテリアによる病気が初めて見つかったのは、1987年のアメリカです。その後欧米諸国やアジアで患者が増えていき、日本では1992年に初めて発見されました。
人食いバクテリアは、A群溶血性レンサ球菌という細菌が病原体であり、珍しい細菌ではなく身の回りに普通に存在しています。
通常であれば、咽頭炎やとびひといった病気になり、抗生物質を用いた治療で回復します。ですが、時に何らかの原因により進行が早く重症化してしまうことがあります。この状態を人食いバクテリアと呼びます。
■病状の進行が速い
人食いバクテリアというのは、あっという間に病状が進行します。主な初期症状としては、次のようなものが
あげられます。
・皮膚の腫れ
・のどの痛み
・発熱
・風邪のようなだるさ
・血圧の低下
基本的に風邪をひいたときと同じような症状になるため、発見が遅れてしまうことがあります。ですが、風邪と自己診断をして放置しておくと、次の日には手足が壊死の危険性にさらされている場合があります。それほど、病状の進行が速いのです。
もし、初期の段階で人食いバクテリアと診断して適切な処置をすれば治療もできるのですが、治療が遅れてしまった場合、手足の切断や命の危険にさらされてしまう可能性が出てくるのです。
■人食いバクテリアの感染経路
人食いバクテリアを発症させる、A群溶血性レンサ球菌は、子供から大人まで幅広い年代層で発症します。特に30代以上での発症が目立ちます。気になる感染経路としては、次のところから感染されることが多いようです。
<傷口>
手足に傷があるときに、人食いバクテリアが侵入することが最も多いです。
<飛沫>
人食いバクテリアに感染している人の咳やくしゃみにより飛沫が飛び散って感染することがあります。
<接触>
人食いバクテリアに感染した人を看病したりすることにより、感染することがあります。
実際には臨床的には感染経路がわからないことも多々あります。
■患者が増加している理由
人食いバクテリアによる感染症は、昔からあるものの流行するほどの病気ではありませんでした。実際、人から人の感染というのは極めて低いため、インフルエンザのように爆発的に感染するといったことはありません。
では、何故最近この病気の名前をよく聞くようになったのか、理由は次のことが考えられます。
<認知度が上がってきた>
昔は、この病気に関する知識が豊富ではなかったため、原因不明の病気として片づけられることが多かったです。ですが、人食いバクテリアが有名になり症例が増えてきたためだといわれています。
<正しく届け出されるようになった>
また、今まで症例を確認しても、なかなか保健所に届けられることがなかったのですが、認知度の上昇とともに届け出の重要性が高まったため、患者の報告数が増えてきたといわれています。
■3つの予防方法
これほど危険な人食いバクテリアですが、感染を防ぐためにはどのような予防策を講じればいいのでしょうか。
<うがい手洗いの徹底>
経口感染や接触感染から身を護るために、定期的にうがい手洗いを行いましょう。
<マスクの着用>
飛沫感染を防ぐために、感染者が増えている場合はマスクの着用をしましょう。
<傷口の管理>
怪我をした時に傷口から感染することがあります。しっかりと消毒をして傷口を管理しておきましょう。
ここでご紹介したように、多くの場合は風邪予防と同じような対処方法により、人食いバクテリア感染症を発症してしまう危険性を低減させることができます。
人食いバクテリアは進行も早く非常に危険ではありますが、しっかりと予防することで感染を防ぐことができます。ぜひ皆さんも、手洗いやマスクなど事前の予防を行って、人食いバクテリアから身を護るようにしましょう。
「livedoorニュース」より
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