「アンチエイジング」は日本語で言えば「抗老化」。今回はは注目されがちな肌やボディといった一面だけではなく、もっと大きな視点でエイジングを捉えた最新論をご紹介します。
■小太りと痩せ形、長生きできるのはどっち?
軽肥満と判定されるBMI25前後の少しぽっちゃりしている人の方が長生きだという定説がありましたが、最新の疫学研究では痩せ形に軍配が上がっています。
2017年1月17日の英科学誌『Nature Communications』に発表されたのは、米国の2つの研究チームによる「カロリー制限はやはり長寿に効果がある」という研究結果です。1980年代後半からアカゲザルで、好きなだけ食べさせる集団と、摂取カロリー量を3割減らした集団で生存年数などを比較。カロリー制限をしたグループのほうが、がんの発生率が15%ほど低く、糖尿病や脳卒中など加齢に伴う病気も、より遅く発症することが分かりました。
また、2016年12月の『British Journal of Medicine』でも、米国ワシントン大学などの研究で、心血管病やがんによる早期死亡リスクが最も低いのは、BMIが18.5〜22.4の痩せ形と発表されています。美容と健康のためにも、適度なカロリーコントロールで適正体重をキープすることが、長生きの秘訣と言えそうですね。
■働き女子に衝撃! 座ってばかりいると早く老ける
オフィスで働く働き女子にとって、驚きの研究結果が2017年1月18日付の『American Journal of Epidemiology』に掲載されました。米国カリフォルニア大学の研究で、1日10時間以上座っている高齢女性は、1日40分未満の中程度〜活発な身体活動をする女性と比較して、8年も早く細胞が老化していることが明らかになったのです。
座っている時間(座位時間)と白血球テロメアの長さ(LTL)の相関関係を分析。テロメアは加齢とともに劣化して短くなるほか、肥満や喫煙、乱れた生活習慣、運動不足などでも短くなり、糖尿病、心臓病、がんなどを引き起こし、寿命を縮めてしまうことが知られています。今回の研究では、高齢になっても1日30分以上の運動を毎日行い、活発に生活することで、テロメアの劣化や短縮を防いで、細胞老化を遅らせることが分かりました。
■嫌々運動すると運動効果が低下
運動不足が健康に悪いことが分かり、「運動が苦手だけど仕方ないから始めようかな……」と思ったあなたは要注意です。気乗りしないのに、スポーツクラブで運動したり、無理強いされて走ったりすると、せっかくの運動による健康効果が低下してしまうというデータが2016年8月の『Journal of Behavioral Medicine』で発表されました。
ドイツ南西部のアルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルグ校の研究では、18〜32歳までの男女76人を2つのグループに分けて、30分間の自転車こぎ運動を実施。1のグループには、サイクリングの健康効果を称賛する話やビデオを運動前に見せ、2のグループには見せませんでした。その結果、サイクリングの健康効果を説明したグループの方が、より脳波が安定し、不安感もなく、気分良く自転車こぎ運動を楽しめたことが明らかになりました。
せっかく運動するのなら、楽しくリラックスして心理的なコンディションを整えることが、健康効果を高めるためには重要なんですね。
■心の持ちようで、体は若返る!
カロリー制限、成長ホルモンなど若返りにいろいろな説が出ていますが、最近では、「心の持ちよう」がエイジングケアや病的老化に重要であることが指摘されています。
2014年10月の『Psychological Science』では、米国エール大学の研究により、サブリミナル効果で「元気」「創造的」など老いに対するポジティブなイメージを植え付けることで、老いに対するネガティブな感情が軽くなることが明らかになりました。日常会話の中で老いに対して肯定的な言葉を使い、否定的な言葉を少なくすれば、ネガティブな意識が改善され、高齢者のうつ病などの予防につながるのではないかと述べています。
これは何も高齢者に関わらず、「もう年だから……」など頻繁にネガティブワードを口に出してしまうと、本当に心まで老け込んでしまうということです。忙しい毎日の中、運動や食生活はなかなか改善しにくいかもしれませんが、「心の持ちよう」で人生に前向きな言葉を発するのは心掛け次第。ネガティブな発言や考え方は控えて、ポジティブな言葉のパワーで若々しくキレイになりましょう!
「Peachy」より
そして、心の持ちようで若返るとともに、ぜひ有機ゲルマニウムを健康ライフの強い味方にしてみてはいかがでしょうか。
毎日の健康に有機ゲルマニウム