7月は、小暑と大暑の二つの節季があり、梅雨から盛夏への変わり目の時期です。高温多湿なこの時期は、冷房の影響などで水分代謝の不調が起きがちです。
また、冷たいものを好んで食べる傾向にあるため体内に余分な水分がたまり胃腸の働きが低下する傾向にあります。元気に夏を乗り切るためにも体の余分な水分を排出し、胃腸をいたわるものをとるようにしましょう。
■食養生のポイント
7月は、「心」を補うようにしましょう。私たちの体は、暑くなると汗をかくことで体内の熱を逃がして体温を調節しています。しかし、汗によって体の水分が失われると血液が濃縮し「心」に大きな負担がかかってしまいます。「心」がダメージを受けると、動悸や不眠などの不調につながり、悪化すると心不全などの重大な病気を引きおこす要因にもなります。そのため、体を冷やす作用があるものをとるようにしましょう。
また、冷たいもののとり過ぎは、湿邪の侵入により体に余分な水分がたまりやすくなります。なるべく冷たい飲みものは控え、胃腸に負担を掛けないように心掛けましょう。
■7月のおすすめ食材
●とうがん
とうがんは、体内の余分な水分や熱を取り除く作用が強いため夏の体温調節に適している食材です。また、利尿作用があるためむくみ改善にもつながります。
とうがんは、全ての部位に薬効があり、皮実は利尿、種子は痰をきり、膿を排出します。そして、わたは汗疹、ツルと葉は口の渇きを解消する作用があります。
とうがんは、95%以上が水分で低カロリーです。カリウムやビタミンCを多く含み、高血圧や風邪の予防につながります。カリウムやビタミンCは、水に溶けやすいので汁ごと食べられる料理にすると効率よく摂取できます。
●あじ
あじは、胃腸の働きを高めて余分な水分を取り除く働きがあります。また、「気」を補い胃を温めて消化吸収機能を高めるために疲労回復や食欲不振解消に役立ちます。
あじに含まれる脂質はDHAやEPAが豊富です。そのため、高血圧の予防や中性脂肪を抑制して動脈硬化や血栓を防ぐ働きがあります。また、タウリンが豊富に含まれているため、血糖値の安定と心臓、肝臓の機能向上に働きます。
■とうがんとあじを使ったおすすめレシピ
●とうがんとあじのタイカレー風味のココナツミルクスープ
−材料(2人分)−
とうがん 200g
あじ 2匹
たまねぎ 1/2個
赤ピーマン 1個
水 2カップ
顆粒チキンスープの素 小さじ1/2
酒 大さじ1
香菜 適量
(A)
酒 大さじ1
塩 少々
こしょう 少々
(B)
ココナツミルク 100g
イエローカレーペースト 10g
●つくり方
・とうがんは、ワタと種を取り除いて皮をむき、 1cm厚さ、2cm幅に切る
・あじは2cm幅に切り、(A)をふる
・たまねぎは薄切り、赤ピーマンは千切りにする
・鍋に水を入れて、とうがん、たまねぎを入れて火にかける
・沸騰したら顆粒チキンスープの素と酒を加えて弱火で煮る
・鍋に赤ピーマンと(B)を加えてひと煮し、あじを加える
・あじに火が通ったら、塩、こしょうで味を整えて器に盛り付ける
・香菜を刻んでちらしたら出来上がり♪
「日本成人病予防協会」健康管理情報
そして、食養生で元気に夏を乗り切るとともに、ぜひ有機ゲルマニウムを健康ライフの強い味方にしてみてはいかがでしょうか。
毎日の健康に有機ゲルマニウム