手や足、口の中に発疹ができる手足口病の患者が乳幼児を中心に増加しています。今年は大流行の懸念があるとして、専門家が注意を呼びかけています。
■手足口病の原因と症状
手足口病は夏季に流行するウイルス性の感染症です。原因ウイルスは「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」で、複数の種類があるため何度もかかる可能性もあります。
患者は、5歳未満の小児が大部分を占めますが、近年では大人の感染例が増加し、重症化する例も増えています。
<症状>
ウイルスに感染すると3〜7日間の潜伏期間を経て、症状が現れます
●風邪のような寒気やのどの痛み、発熱
子どもは発熱しても高熱になることはまれですが、大人は40度近い高熱が出ることがあります。
●口の中や手足に発疹が現れる
白っぽい水ぶくれのような発疹が現れます。口内の発疹には痛みやかゆみが出やすく、特に大人の方がひどくなる場合が多いです。
●口内炎ができる
口内の水疱がやぶれて口内炎になると痛みが出て、食事や水分が取りにくくなり、脱水症状を起こすことがあります。
手足口病に対する特効薬はなく、粘膜保護剤の軟膏や口内炎に対して鎮痛薬などが処方されます。発疹の多くは1週間程度で自然に治癒しますが、大人の場合は2〜3週間ほどかかる場合もあります。
まれに髄膜炎、脳炎などの合併症を起こすことがあるため注意が必要です。また、症状が治まっても2週間から1カ月は人にうつることがあるので気をつけましょう。
■手足口病の感染経路と予防法
手足口病に有効なワクチンはありません。また、感染した場合にも特効薬がないため、感染経路を把握し、しっかり予防することが大切です。
<感染経路>
●飛沫感染(ひまつかんせん)
くしゃみや咳の飛沫によって感染する。
●接触感染
唾液や鼻水に含まれるウイルスが、目、鼻、口などの粘膜から感染する。ドアノブ、手すり、便座、おもちゃなどを介して感染しやすい。
●糞口感染(ふんこうかんせん)
便の中に排泄されたウイルスが口から入り感染する。トイレの後、手洗いが不十分なまま食べ物を扱うことで感染する。特におむつ交換などで起こりやすい。
<予防方法>
●手洗いとうがいを徹底しましょう
●マスクを着用しましょう
●タオルの共用を避けましょう
●おむつ交換時は、使い捨てゴム手袋を着用し、交換後はしっかりと手洗い、手指の消毒をしましょう
●子どものおもちゃの貸し借りに注意し、念入りな洗浄と消毒を行いましょう
また、夏バテやストレスなどにより免疫力が落ちているとウイルスに感染しやすくなるので、日ごろから規則正しい生活を心がけ、予防に努めましょう。
「健康管理士一般指導員」メルマガ記事より
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