2017年始、どのようにお過ごしでしょうか。時代が変わっても、正月行事や風習は受け継がれていますが、それぞれにどのような意味があるのでしょうか。
昔から、元旦には「年神様(としがみさま)」という新年の神様が、1年の幸福をもたらすために各家庭に降臨するとされています。子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり、人々に健康や幸福を授けるとされていて、「正月様」「歳徳神(としとくじん)」ともいいます。
その年神様を迎え入れてお祝いし、たくさんの幸せを授けてもらうために、様々な正月行事や風習が生まれました。それぞれの意味をご紹介しましょう。
≪煤払い≫(すすはらい)
正月を迎えるにあたって、家の内外の煤や塵を払い、掃除する行事です。江戸時代に江戸城では12月13日が煤払いの日で、民間でも多くが13日を煤払いの日としていました。単なる大掃除とは違い、年神様を迎える準備のための信仰的な行事でした。この日から正月準備が始まるので、12月13日を「正月事始め」といいます。
≪門松≫
新年を祝って家の門口に飾ります。もともとは新年を迎える際に年神様が降りてくる時の目印として木を立てたのが始まりといわれています。松が飾られるようになったのは平安時代からですが、松は古くから神の宿る木とされていました。門前の左右一対並べるのが一般的で、玄関に向かって左を雄松(おまつ)、右を雌松(めまつ)と呼びます。
≪しめ飾り≫
門松と同様、年神様を迎える準備として玄関口や家の神棚に飾ります。もともとは、神社にしめ縄を張るのと同じく、自分の家が年神様を迎えるのにふさわしい神聖な場所であることを示すために、家の中にしめ縄を張ったのが始まりだといわれています。
≪鏡餅≫
大小の丸い餅を重ね、年神様へのお供えとして飾ります。丸い形は人の魂(心臓)をかたどったものと言われ、鏡は魂を表す神器でもあることから、年神様にお供えした餅を食べると、新しい生命が授けられると言い伝えられてきました。また、大小2つ重ねるのは、陰(月)と陽(日)を表していて、円満に年を重ねるという意も込められています。
≪年越しそば≫
年越しそばの由来については諸説あります。
・そばは細く長いことから長寿を願ったものであるとする説
・金銀細工師がそば粉を練った団子で散らかった金粉を集め、その団子を焼いて金粉を取り出したことから、そばは金を集める縁起物であるとする説
・そばが切れやすいことから、一年間の苦労や借金を切り捨て翌年に持ち越さないように願ったという説
≪初日の出≫
年神様は日の出とともにやってくるという説もあり、見晴らしのいい場所へ出掛けて、その年最初の日の出を拝むようになりました。とくに山頂で迎える日の出を「御来光」といいます。
≪おせち料理≫
おせち料理は、年の始めにその年の豊作を祈って食べる料理や武家の祝い膳、新年を祝う庶民の料理などが混ざり合ってできたものです。めでたさを重ねるという意味を込め、重箱に詰めて出されます。料理の内容は地方や家庭ごとにさまざまです。
≪おとそ≫
新年も健やかに過ごせるよう、邪気を払い不老長寿を願って飲む薬酒です。「お屠蘇」と書き、悪魔を屠(ほふ)り、死者を蘇らせるという意味があります。
≪若水≫(わかみず)
年神様に供えたり雑煮を作ったりするために、新年に初めて汲む水のことで、これを飲むと1年の邪気も祓えるといわれています。
≪雑煮≫
年神様に供えた餅を下ろして頂くための料理で、食べることでご利益を頂戴します。もともとは、酒宴の前に食べて胃を安定させるための前菜料理で、臓腑を保護するため「保臓(ほうぞう)」と呼ばれていたという説もあります。やがて、お餅を入れて雑多なものを煮込む「雑煮」となり、各地の特色が出るようになりました。
「健康管理士一般指導員」メルマガ記事より
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