クルマや列車、飛行機などの暖房によって乗りもの酔いしやすくなるというのは本当なのでしょうか、製薬会社に話を聞きました。
■暖かい車内が体調悪化を促進?
クルマや列車、飛行機など、冬場は暖房が使用されますが、この暖房が呼び水になって乗りもの酔いしてしまうという声も聞かれます。
なぜ暖房が乗りもの酔いに影響するのでしょうか。酔い止め薬「アネロン」を販売するエスエス製薬に話を聞きました。
――そもそも乗りもの酔いはなぜ起こるのでしょうか?
乗りもの酔いのメカニズムは複雑で、よくわかっていないところもありますが、一般的には、乗りものの揺れや不規則な加速・減速の反復によって、内耳の三半規管など平衡感覚をつかさどる器官が刺激されることで起こります。
これら器官は体の位置や揺れ、スピードなどの情報を脳へと伝える役割がありますが、過度な揺れや発車・停止の繰り返しなどにより、脳への情報量が過剰になったり、実際に目から入る情報とにズレが生じたりすると、循環器や消化器をコントロールしている自律神経の働きが乱れることがあります。これにより、冷や汗や胃の不快感など、さまざまな症状が起こることがあるのです。
■暖房が「酔い」にどう関係?
――暖房の効きすぎといった要素は、乗りもの酔いにどのように関係してくるのでしょうか?
暖房の効きすぎは、体温調節にも関わる自律神経の乱れを助長するものと考えられます。
――クルマでも電車でも同じでしょうか?
乗りものの種類によって酔い方が変わるというデータはありませんが、日ごろ経験しない揺れかたほど、酔いやすいと言えるでしょう。
――対策はありますでしょうか?
暖房の効きすぎによる場合は、窓を開けるなどして気分転換を図ることは有効でしょう。
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エスエス製薬によると、乗りものの揺れや加速だけでなく、暖房をはじめ、疲れや睡眠不足などの体調不良や、車内のよどんだ空気、ガソリンのにおいなどを不快に感じることが、乗りもの酔いを引き起こす原因になるといいます。乗りもの酔いへの不安が強い人や、精神的なストレスを抱えている人も酔いやすいといい、視覚や嗅覚による刺激だけでなく、精神的な要素も影響するようです。
ちなみに、酔い止め薬の服用についてエスエス製薬は、「酔ってしまってからの服用でも効果がありますが、乗りものに乗る30分から1時間前の予防的な服用が特に効果的です」と話します。
乗りもの揺れや加速といった要因のほか、なんらかの不快感を感じることで自律神経系が乱れ、酔いの症状が引き起こされるようです(画像:エスエス製薬)。
「livedoorニュース」より
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