暖房器具が欠かせない季節ですが、気をつけたいのが「低温やけど」です。使い捨てカイロやこたつ、電気あんか、湯たんぽ、ホットカーペットなど、普段危険を感じることなく使っているものが原因になります。
■低温やけどとは
「体温より少し高いくらい〜60℃以下の熱源」に長時間触れ続けることによって起こるやけどを「低温やけど」といいます。通常のやけどは、皮膚表面が損傷されますが、低温やけどの場合は、低い温度でゆっくり進行するため表面よりも深部の損傷が大きいのが特徴です。重症になると皮膚細胞の一部が壊死してしまいます。
■低温やけどの症状
症状は重症度によって異なります。
<I度>
・ヒリヒリとした痛みがある
・赤くなる
<II度>
・水ぶくれができる
・ズキズキ痛む
<III度>
・細胞が壊死して白くなり、痛みを感じなくなる
受傷直後は変化がなく、1週間ほど経ってから痛みが現れ、細胞が壊死していくこともあります。皮膚細胞が壊死してしまうと痛みを感じないため軽症だと勘違いしがちですが、このような場合は皮膚移植の手術が必要になることがあります。
特にかかとやくるぶし、すねなどは感覚が鈍く、血流も滞りやすいため低温やけどを起こしやすいので注意が必要です。
■低温やけどの治療
低温やけどの場合、通常のやけどと違って、水で冷やしても応急手当の効果があまり期待できません。また、自分で水ぶくれをつぶしたり、皮膚に何かを塗ったりすると、傷から感染するおそれがあります。自己流の手当ては避けて、医師の指示をあおぎましょう。
■低温やけどの予防
低温やけどの予防策の原則は「暖房器具を使うときは、つけっばなしにしない」です。また、次のようなことに気をつけましょう。
●熱源に直接ふれない
・使い捨てカイロは必ず衣類の上に貼る
・湯たんぽは厚手の布製の袋に入れる
・パソコンは熱を持ちやすく、ノートパソコンでの低温やけどの事例が増えているため、長時間、直接肌に触れ続けないように注意する
●長時間同じ場所に固定しない
・使い捨てカイロは1カ所に長時間あてない。
●睡眠中は使わない
・こたつやホットカーペット、使い捨てカイロは睡眠中には使用しない
・電気あんかや電気毛布は早めにセットし、就寝時には電源を切るか、タイマーを1〜2時間に設定する
●靴下用カイロは、靴を脱いだら外す
・靴下用カイロは酸素の少ない靴の中で使うように作られているため、靴を脱いだ状態や、体のほかの場所に使うと、高温になるので危険
冷え性で電気あんかや湯たんぽなどを使う機会が多い女性や高齢者、糖尿病で知覚障害があるなど、皮膚感覚が鈍くなっている人は、特に注意が必要です。
乳幼児や体の不自由な方などは、熱いと思っても対処できないこともありますので、周囲の人が注意を払ってあげましょう。
「健康管理士一般指導員」メルマガ記事より
そして、低温やけどに注意するとともに、ぜひ有機ゲルマニウムを健康ライフの強い味方にしてみてはいかがでしょうか。
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