あなたの血液はサラサラですか?それともドロドロ?自分ではわかりませんよね。でも、もしドロドロ血液だった場合は体のあちこちに不調をまねき、動脈硬化のリスクを高めるのです。
■ドロドロ血液は生活習慣病のリスクに
体内の血管をすべてつなぎ合わせると約9万km、地球2周半分の長さになるといわれます。そして、その血管の99%は直径7マイクロメートルほどの毛細血管です。
これらの細い血管をスムーズに血液が通り抜けるためには、血球が柔軟に形を変え、かつ血液がサラサラでなければなりません。粘度の高いドロドロの血液では血管の抵抗が大きく、流れにくいからです。
血管の病気というと動脈硬化を思い浮かべがちですが、実は毛細血管には、その細さゆえに硬化は起こりません。しかし、毛細血管が詰まったり、渋滞を起こせば、すぐに、そこから先の細胞は壊死してしまいます。さらに、ドロドロの血液が慢性的に流れていれば、どんなに太い血管でも、汚れが血管壁に付着し、コレステロールなどの脂質が入り込み、アテローム(粥状物質)をつくり、やがては動脈硬化に至ります。そして進行すれば、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)や脳卒中を起こすことにもなりかねません。
ドロドロ血液 サラサラ血液
■ドロドロ血液には3つのパターンが
ドロドロ血液は下の3つのパターンに大別されます。
1つは、血糖値が高くなったときに起こる「ネバネバ血液」で、血液中の過剰な糖と細胞膜のたんぱく質が結合した結果、赤血球同士がネバネバとくっついて血液が流れにくくなるもの。
2つめは、ストレス、たばこ、紫外線、過労などの刺激を受けて白血球が硬くなり、粘着性が増した「ベタベタ血液」で、血管にくっついて血液の流れを悪くするもの。
3つめは、無数の血小板が集まってひとつのかたまりをつくり、血液の流路付近に集まって流れを悪くする「ザラザラ血液」。ただし、大きさの直径が赤血球よりも小さいため、凝集しなければ問題はなく、アルコールや甘いもののとりすぎによる一過性のものもあります。
■すぐに生命の危険はなくても、放置すれば動脈硬化に
毛細血管が詰まっても、すぐに生命に危険が及ぶわけではありません。しかし、徐々に機能低下を起こすので、たとえ健康診断では異常がなくても、体のあちこちに不調を感じるようになります。
ドロドロ血液の人には、体がだるい、疲れやすいなどの症状のほか、冷え性、肩こり、肌あれ、生理痛、また、脂肪肝や高脂血症糖尿病などの生活習慣病を伴っているケースも多くみられます。さらに、ドロドロ血液の人を追跡調査すると、そうでない人に比べ、動脈硬化を起こす確率が明らかに高くなっています。
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