ロコモとは正確にはロコモティブシンドロームといい、運動器症候群のことを言います。家の中でつまずいたり滑ったり、片脚立ちで靴下がはけないなど、思い当たりませんか?
■20〜70歳代のほぼ半数が“ロコモ予備群”
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」とは、骨、関節、筋肉、腱(けん)、靭帯(じんたい)、神経など運動にかかわる器官や組織を総称して運動器といいますが、それらが衰えて立ったり歩いたりすることが難しくなり、要介護や寝たきりになったり、そうなる危険の高い状態のことをいいます。メタボリックシンドロームとともに、社会の高齢化のなかで重要な社会問題として注目されるようになりました。
50歳を過ぎると運動器の不調を訴える人が急増するといわれます。そういわれてみると、「腰が痛い」とか「膝が痛い」と訴える人が周りに結構いるのではありませんか?
社団法人日本整形外科学会では、「ロコモ」という略称を使ってロコモティブシンドロームの予防や改善を呼びかけています。同学会内に設けられた「ロコモ チャレンジ!推進協議会」が20〜70歳代の男女約600人を対象にインターネットを使って意識調査を行ったところ、ロコモになる可能性がある“ロコモ予備群”が全体の半数近くに当たる45.8%もいることがわかりました。
ロコモ予備群とは、同学会が作った次の7つのチェック項目のうち、1つでも該当した人です。
●ロコチェック項目
1つでもあてはまれば要注意
(1)家の中でつまずいたり滑ったりする
(2)階段を上るのに手すりが必要である
(3)15分くらい続けて歩けない
(4)横断歩道を青信号で渡りきれない
(5)片脚立ちで靴下がはけない
(6)2kg(1リットルの紙パックの飲料2本)程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
(7)家の中のやや重い仕事(掃除機をかける、布団の上げ下ろしなど)が困難である
調査結果を詳しくみると、まず「ロコモティブシンドローム」についての認知度が低いことが目立ちます。「内容や定義を詳しく知っている」「何となく知っている」「聞いたことがある」を合わせても13.9%しかいません。比較的認知度が高いのは男性の60代(19.2%)、女性では60代(19.2%)と 70代(21.2%)でした。
次いで、チェック項目のうち、該当する(「あてはまる」「ややあてはまる」)割合が高いのは、家の中でつまずいたり滑ったりする(27.1%)、階段を上るのに手すりが必要である(21.8%)、片脚立ちで靴下がはけない(21.3%)の順でした。
ロコモの認知度は低かったものの、概要を示したうえで改めて「どの程度不安を感じるか」尋ねたところ、既にロコモになっている2.1%に加え、「不安を感じる」は54.2%で、合計56.3%と6割近い人が不安感をもっていることがわかりました。
■何も手を打たなければ、やがてはロコモになりかねない
ロコモになる主な原因は3つ指摘されています。「バランス能力の低下」「筋力の低下」「骨や関節の病気」(骨粗しょう症、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症など)です。日本人の平均寿命は伸びているのに、運動器の寿命が追いついていないためにロコモが増えているとみられています。
このことは、何の対策も講じなければ高齢になるほどロコモになり、やがて寝たきりになる可能性があるということでもあります。このため「ロコモ チャレンジ!推進協議会」では、ロコモの予防・改善のために次のようなトレーニングを勧めています。詳しくは「ロコモ チャレンジ!」の公式ウェブサイト(http://locomo-joa.jp)を参照してください。
●主なロコモ・トレーニング
開眼片脚立ち
転倒しないように必ずつかまるものがある場所で、片脚を少し持ち上げる(左右1分間ずつ、1日3回)。支えが必要な方は、片手または両手で何かにつかまって行う。
スクワット
両足を肩幅に開いて立ち、膝をゆっくり曲げてお尻を途中まで下ろし、もとに戻る。これを深呼吸のペースでゆっくり行う(安全のためいすやソファーの前で行い、5〜6回ずつ、1日3回)。これが無理な場合は、いすに腰かけた姿勢から、机などに両手をついて腰を浮かす動作でもよい
このほかにも、ストレッチやラジオ体操、ウオーキングなど、無理なくできる運動を習慣づけることが大切です。
「gooヘルスケア」より
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