クロレラは栄養の含有量が充実している物質で、これまで多様な病気の改善や予防に利用されてきました。一体どれほどの成分を持っているのでしょうか。
■ベースとなる栄養素が豊富！
クロレラは、淡水に存在する藻の一種です。特筆すべきは、その含有成分の豊富さ。タンパク質からビタミン、アミノ酸、ミネラルまで、人間のベースとなる栄養素が多分に含まれているのです。それに加え、抗酸化作用を持つ葉緑素も多く含まれています。
そのため、クロレラを摂取することで、各種栄養素の補給、抗酸化作用による生活習慣病の予防が期待できるのです。このように、クロレラは栄養供給源として優れた物質なのです。
ただし、クロレラに含まれるビタミンB12は人間の身体では働かない不活性型であったり、必ずしも全ての栄養素が供給源として働くわけではありません。また、クロレラは培養方法や製造過程、摂取法により含有する栄養素に差があることは認識しておくとよいでしょう。
■クロレラ＋他成分が良い?
クロレラを使った臨床試験を見ていきましょう。クロレラの基礎研究において、免疫賦活作用、抗ウイルス作用があるといわれています。これは、クロレラに免疫担当細胞マクロファージの活性を高めたり、ウイルス繁殖の抑止、炎症の調節などの働きを持つインターフェロンの産生を促進する、というデータが残されていることからそのように考えられています。ただ、特定の病気に対しての効果は不明な部分が多いといえます。
クロレラの臨床試験で多かったケースは、他のサプリメントと併用で効果が見られた、というもの。例を挙げると、DHAを加えたクロレラでは高脂血しょうの改善、GABAを加えたクロレラでは高血圧の改善などがあります。
クロレラをご利用される場合、短期的な効果は期待せず、継続して摂取し続けることが大切です。クロレラを摂取する上で注意すべきことは、アレルギー症状や過敏症などの体質的な症状、またビタミンKが多く含有しているので、抗凝固剤ワルファリンを無力化させてしまう可能性も示唆されているので、そういった方は医師に相談の上ご利用下さい。
「ALL About」記事より
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