「土用の丑の日」といえば、うなぎ。なぜうなぎが定番になったのでしょう?そもそも「土用の丑の日」ってどういう意味でしょうか?また、東西で驚きの違いがあるのをご存知ですか?
■土用ってなに?
そもそも、土用とはなんでしょう?これは中国の五行説による木火土金水を四季にあてはめたもので、次のようになります。
春=木
夏=火
秋=金
冬=水
立春・立夏・立秋・立冬前の約18日間=土
※現在は太陽黄経によって期間が決められており、夏の土用は黄経117度の点を通過する瞬間から立秋までをいいます。つまり季節ごとに土用があります。
■「土用の丑の日」ってなに?
昔から日にちに十二支を割り当てていますが、土用の約18日間にめぐってくる丑の日を「土用の丑の日」といいます。やはり季節ごとに「土用の丑の日」がありますが、今ではもっぱら夏の土用をさすようになりました。また、年によっては「土用の丑の日」が2度巡ってくることもあり、2度目を「二の丑」といいます。
■なぜ、うなぎを食べるの?
昔は、季節の変わり目にさまざまな禁忌や風習がありました。特に夏の土用は梅雨明けと重なるため、衣類や掛け軸などの湿気をとる「土用の虫干し」をしたり、梅干し・うどん・うりなど「う」のつくものを食べて夏バテ防止をしたのです。うなぎもまさに「う」のつく食べ物です。冬至のかぼちゃも似ていますね。
また、『万葉集』に大伴家持が痩せこけた知人の夏痩せ防止にうなぎを勧める歌があり、かなり古くからうなぎが滋養強壮に効く食べものとして注目されていたことがわかります。
こうしたことを江戸時代の蘭学者・平賀源内が夏場の営業不振に悩んでいた鰻屋に助言し、土用の丑の日=うなぎブームが広がったという説が有名ですが、真偽の程は定かではありません。
■うなぎの効果は?
夏は食欲が落ち、どうしてもさっぱりした食べ物に傾きがちです。そんなとき、疲労回復に効くビタミン類やエネルギー源となる脂質をたっぷり含むうなぎは、夏バテ防止にはぴったり!
こうした夏バテ防止以外にも、風邪の予防、滋養強壮などに効果的ですから、夏のみならず「土用の丑の日」にうなぎを食べてもバッチリです。
ちなみに、1年中出回る養殖ものが夏の土用ニーズを満たしており、天然物は産卵に向けて脂ののった秋が旬です。
■関東と関西で、驚きの違い?
関西と関東ではうなぎの調理法が違います。頭がついたままのうなぎ、ご存知ですか?
【 関東風 】
背開き(頭はとる)⇒素焼き ⇒蒸す ⇒再び焼く。 柔らかい!
【 関西風 】
腹開き(頭はつけたまま)⇒焼く。 パリッと香ばしい!
武家社会の関東では切腹に通じることのない「背開き」、商人社会の関西では腹を割って話せると解釈して「腹開き」をするという説もありますが、関東では蒸す工程があるため、作業中に串から抜け落ちないよう、背開きにして身の厚い背に串を刺したほうが安定し、大変理にかなっているのでした。
「All About」記事より
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