擦り傷や切り傷を皆さんどのように治していらっしゃいますか?やはり傷口を洗浄して、薬を塗って絆創膏を貼る、でしょうか?しかし、今は「湿潤療法」なるものが広く知れ渡っています。
■湿潤療法とは
湿潤療法を初めて知った方もいらっしゃるのではないでしょうか?湿潤療法とは別名モイストヒーリングとも言われ、擦り傷が治る過程でしみ出てくる滲出(しんしゅつ)液には、細胞を活性化させながら、傷口を清潔に保つ成分が含まれています。その滲出液を保ち、湿った状態にしておくほうが、傷の治りは早いというのが湿潤療法の考え方です。
傷口にガーゼを当てると、せっかくの滲出液を吸い取って、患部が乾いた状態になってしまい、患部に痛みを感じ、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。湿潤療法の場合、擦り傷や切り傷なら10日程度で治ってしまい、患部から滲出液を保持することで、痛みが和らぎ、かさぶたができないので、傷跡が残りにくいとされています。
■家庭で湿潤療法を行うためには
今では、湿潤療法のための専用の絆創膏などが市販されるようになり、一般の家庭でも、軽度の傷ならば、湿潤療法ができるようになってきました。
家庭で行うための4つのポイント
1、傷口の洗浄
2、止血
3、保護
4、観察
まずは傷口を水道水でしっかりと砂などの異物を洗い流し、次に傷口を清潔な布で押さえ、水分をふき取り、止血します。そして次に湿潤療法用の絆創膏を貼るだけです。傷口の大きさにあった絆創膏を、皮膚にぴったりと貼り、滲出液を逃がさないようにするのがポイントです。
経過観察をするのも重要です。湿潤療法は患部を湿った状態に保ち、治癒を促す方法のため、滲出液と膿(うみ)を見分けることが大切です。
【滲出液】
透明で薄黄色、さらさらしている
【膿】
黄色や緑色をしており、どろっと粘性がある
患部が化膿した時は、ずきずきとした痛みが続くので、病院へ行きましょう。また、腫れなどの異常が見受けられる場合にも病院へ行きましょう。
■湿潤療法の絆創膏の貼り方
傷口に貼る前に、小分けの袋から取り出し、両手で挟んで1分間温める。
(温めることによって、素材が軟らかくなり、皮膚になじみやすくなります)
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傷口に貼ったら、その上から、手のひらを当ててさらに温めます。
こうして傷口や周辺に確実に貼り付けるのです。
■湿潤療法に適さないもの
人間の体に備わっている、自然治癒の力を最大限に活かした湿潤療法。でも全てが湿潤療法で治るというものではありません。例えば刺し傷などは皮膚の表面は小さくても、中に深く傷が付いていることもあります。こうした場合には病院へ行かれることをオススメします。
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