日ごろあまり意識することのないビタミン・ミネラルの摂取量ですが、不足が続くと健康に影響をおよぼします。あなたのビタミン・ミネラルの摂取量は足りているでしょうか?
■抗生物質を投与している場合は注意が必要
ビタミンは厚生労働省により所要量が決定されているものと、決定されていないものがあります。決定されているビタミンはその値が適正摂取量となり、成人の場合の1日当たりの値は次のとおりです。
<種類> <適性摂取量>
ビタミンB1 0.7〜1.0mg
ビタミンB2 1.0〜1.1mg
ナイアシン 12〜17mg
ビタミンC 50mg
ビタミンA 1800〜2000IU
ビタミンD 100IU
ビタミンE 7〜8mg
ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、ビオチン、葉酸、ビタミンKは、いずれも腸内細菌により合成されるので、普通の食事をしていれば不足することはありません。ただし、抗生物質を投与している場合は、腸内細菌そうが変化するので注意が必要です。
■カルシウムは1日600mg必要
主なミネラルの1日当たりの適正量(成人の場合)は、カルシウム 600mg、鉄 10〜12mg、リン 600mg、カリウム 2〜4g、マグネシウム 300mgとされています。
カルシウムの吸収率は、カルシウムとリンの比が1:1程度のときが最も良いとされています。牛乳はリン酸を多く含み、その比もだいたい1:1で吸収も良く、カルシウムを摂取するためには最適の食品といえます。
牛乳のカルシウム吸収率が50〜60%に対し、小魚が30%、野菜は20%位です。欧米人が主に牛乳・乳製品からカルシウムを取っているのに対し、日本人は小魚や野菜、海藻からカルシウムを取っています。これらも日本人のカルシウム不足の原因になっています。
なお、乳製品に含まれる乳糖はカルシウムの吸収を助けます。同様に、アスコルビン酸、たんぱく質、ビタミンDもカルシウムの吸収を助けます。
「healthクリック」より
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