花粉症の人の多くが、目が覚めてすぐに、くしゃみずや鼻水が止まらなくなったり、鼻づまりが普段よりもつらく感じたりします。これは、俗に「モーニングアタック」と呼ばれる現象です。
■モーニングアタックの原因
朝の発作的な症状に関係するのは、自律神経のバランスや花粉の吸い込みです。
●起床時に自律神経が副交感神経優位から交感神経優位の状態に切り替わるときに、バランスがうまくとれずに一時的にバランスが乱れて過敏に反応してしまう
●夜間、床の上に沈下した花粉やハウスダストなどの濃い抗原を吸入してしまう
●起床や布団をたたむときなどに、床や布団から舞い上がる抗原を吸入してしまう
■予防のポイント
●布団を外に干さない
外に干すと花粉が付いてしまうので、可能であれば布団乾燥機などを利用するのが望ましい。外に干す場合は、花粉の飛散量が比較的少ない午前中に干すようにする。取り込むときは、布団をはたいて、さらに掃除機で吸うと効果的。
●布団や枕に付いている花粉を拭き取る
たとえ外に干さなくても、外から持ち込まれた花粉が布団に付くことはある。寝ているときや起きた直後に吸い込まないように、布団に付いた花粉は、軽く濡らしたタオルなどで拭き取っておく。口や鼻の近くにある花粉がもっとも吸い込まれやすいので、特に枕のまわりは念入りに拭いておく。
●こまめに掃除機をかける
こまめに掃除機をかけて、床の上の花粉やハウスダストを取り除く。
●お風呂・シャワーで花粉を流す
お風呂に入る、あるいはシャワーを浴びることで、全身の花粉を洗い流すことができる。日中に体に付着した花粉を寝室まで持ち込まないために、普段は朝の入浴を習慣としている人も、花粉のシーズンは夜に入浴することが勧められる。
●空気清浄機を利用する
起きたときに吸い込まないよう、空気清浄機で室内の花粉を取り除く。自動的に運転の開始や停止ができるタイマー機能を備えたタイプであれば、眠っている間に除去するのも良い。
●朝起きたら、すぐにマスクをする
舞い上がった花粉を吸い込まないよう、枕元にマスクを用意しておく。
●活動モードになるまでお布団の中で待つ
目が覚めてもすぐに起き上がらず、10分ほどお布団の中で手足を動かし、交感神経を活発にしてから起き上がる。
●日光を浴びる
日光を浴びることで、体に交感神経が目覚める時間ということを認識させる。
●ストレスをためない
体調が悪いと自律神経の働きに影響を及ぼすため、寝不足や疲労などをためないようにする。
■花粉症の新しい治療法
花粉症の「舌下免疫療法」が2014年4月に保険適用され、6月以降に医師の診断のもとでの処方が始まります。
【舌下免疫療法とは】
花粉症を治療するには、症状を抑える「対処療法」と、花粉症そのものを治す「根治療法」があります。市販薬や病院の薬を使う治療は対処療法で、根治療法に該当するものが減感作療法と呼ばれ、アレルゲン物質を少しずつ摂取することで体質を変える、免疫治療です。
今までスギ花粉対策として認可されていたのは「注射」によって花粉を摂取する方法です。低濃度のスギ花粉を含んだ液を3年ほど注射し続けます。しかし、注射による治療は、注射の痛みや長期間に渡る通院など、患者の負担が大きく敬遠されがちでした。
そこで、もっと手軽な方法として研究されたのが、舌下免疫療法です。舌下免疫療法は、スギ花粉のエキスを舌の下に垂らして、体に吸収させます。最初の3週間は毎日、それ以降は週に1〜2回の投与を行い、さらに2〜3週間に1回の投与と間隔を広げ、約2年間続けます。このように体に少しずつ慣らしていくことで、症状の軽減を図ります。
「健康管理士一般指導員」メルマガ記事より
そして、花粉症対策をすると同時に、ぜひ有機ゲルマニウムを健康ライフの強い味方にしてみてはいかがでしょうか。
毎日の健康に有機ゲルマニウム