厚生労働省の調査では、入浴中の事故死者の数は、年間1万9000人。その半数は12月から2月に発生しています。今回は、やってはいけない入浴法をお話します。
■ヒートショックとは
ヒートショックの原因は、急激な気温変化による血圧上昇といわれ、特に気温が低くなる秋から冬の時期に起こりやすいのですが、年齢も無関係ではありません。
高齢になると血管が硬くなって、動脈硬化が進みます。そのため、寒い脱衣場から熱いお風呂に入って寒暖差で血圧が急上昇すると、血管が耐えられずに脳卒中や心筋梗塞を引き起こし、最悪の場合死に至るのです。また、女性は更年期になると女性ホルモンが減少し、動脈硬化が進みやすくなるので気をつけた方がいいようです。こういった事故は、入浴法を見直せば防げます。
■一番風呂に入ってはいけない
きれいな一番風呂は気持ちいいですが、危険があります。浴室が温まっておらず、冷え切っている一方で、お湯は熱い。その温度差で、ヒートショックが起きる可能性があるのです。
大事なのは外気とお湯の温度差を減らすこと。2番目以降は浴室内に湯気が立って温かくなっています。1番に入る場合は、先にお風呂の蓋をあけ、水面にシャワーをあて湯気を立てましょう。
また、かけ湯もヒートショック予防になります。量は手桶10杯。申し訳程度に1〜2杯ではダメです。手足の末端からかけて、徐々にならしていきましょう。
■41℃以上のお風呂に入ってはいけない
お湯の温度が41℃以上だと、交感神経を刺激し、血圧と脈拍が上がります。熱いお風呂が好きな人も、40℃以下に心掛けましょう。
さらに、汗が大量に出て意識がもうろうとするなど、脱水症状が表れることも。41℃のお風呂に15分入ると800ミリリットルの水分が失われるといわれています。すると、血液がドロドロの状態になり、血管が詰まり倒れやすくなります。入浴前にコップ1〜2杯の水を飲むといいですね。
■首まで浸かってはいけない
最近でこそ、半身浴の効能が広くいわれているものの、特に高齢者は肩が冷えないよう首までどっぷり浸かるのが昔からのならわし。しかしこれが命を危険にさらします。
心臓が悪かったり、肺機能が落ちているときは、首まで浸かると水圧がかかり苦しくなってしまいます。みぞおちまでの半身浴がいいでしょう。
■10分以上の長湯をしてはいけない
長湯も禁物です。東京都健康長寿医療センター前副所長の高橋龍太郎さんが指摘しています。
「長く浸かればそれだけ体の水分が失われるので、10分以上の入浴はやめましょう。高齢者は、湯船に浸らないとお風呂に入った気がしないと、毎日入るかたが多いですが、体調が万全でないときはシャワーで済ませてください」
これらのことに気をつけて楽しくお風呂でリフレッシュしましょう。
「livedoorニュース」より
そして、入浴法に注意してリフレッシュするとともに、ぜひ有機ゲルマニウムを健康ライフの強い味方にしてみてはいかがでしょうか。
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