「心身一如」という言葉をご存知でしょうか。これは心と体の関わりについて表現したものです。「心身は一の如し」、つまり、心とからだは一つにつながっており、互いに深く影響しあっている、という意味を表しています。今回は、心の持ち方で自然治癒力を高める方法をお話します。
心とからだを結ぶルート
自律神経には交感神経と副交感神経があり、お互いに働いたり休んだりしてバランス良く機能しあって調節されています。
私たちのからだは、対外の環境の変化や刺激(ストレス)に対して、常に安定した状態を保つ機能(ホメオスターシス)が備わっています。
しかし、強い身体的・精神的な刺激を受け、負担が大きすぎて自分の中で処理しきれなくなると、自立神経のバランスが崩れて、からだにさまざまな症状が現れてきます。
心に症状が現れると … 精神障害、ノイローゼなど
からだに症状が現れると … 心身症(胃潰瘍、高血圧など)
行動に症状が現れると … 自殺、家庭内暴力など
このように、心と体は切っても切れない関係にあります。
同じストレスを受けても、人により、心に症状が現れる人、からだに症状が現れる人、行動に症状が現れる人、など差があります。