虫歯を予防できるとして、キシリトール配合のガムが数多く売られていますが、本当にうたわれている効果はあるのでしょうか?
■キシリトールとは?
キシリトールは野菜や果物から得られる自然甘味料。数ある甘味料の中でも特に歯にやさしいとして知られています。多くのカロリーフリーの甘味量とは異なり、キシリトールはカロリーがありますが、普通の白砂糖と比べるとそのカロリー量は約40%と少ないです。
■虫歯予防の効果は?
過去のいくつもの研究でも、キシリトールの虫歯予防効果は科学的に実証されています。興味深いことは、同じスプーンを使って食事したり、キスなどから親の持つ虫歯菌が子供に移ってしまうのですが、親がキシリトールガムを日常的に噛んでいると、子供が虫歯になるリスクまで減少するということ。
■キリシトールによる虫歯予防の仕組み
虫歯菌であるミュータンス菌は、糖類を餌として増殖していくが、キシリトールはこの餌とならないためミュータンス菌は死に絶えてしまう。
餌がないミュータンス菌は、歯を溶かす酸を作り出さない。ガムを噛むことによりだ液の量が増える。だ液には酸をなくす治癒力がある上、口中のバクテリアを洗い流す洗浄効果もある。
■市販キリシトールガムの落とし穴
キシリトール自体は非常に虫歯予防効果が高いものです。しかし、重要なのは、このキシリトールの含有率。キシリトール自体は高価なためメーカーでは含有量を減らしたいと考え、少量でも入っていれば「キシリトール配合」と謳えるのでマーケティング上都合が良いのです。
ガムに含まれるキシリトール含有量が90%以上でなければ、本来の虫歯予防効果は十分発揮できないと言われています。市販のガムではだいたい70から30%が主流のようです。ちなみに、歯科医専売品は100%です。
ただ、キシリトールをいくら噛んでも、できてしまった虫歯は治りませんので歯医者さんへ行きましょう。
「livedoorニュース」より
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