80年代以降は一時沈静化し、ここ数年は関東地方を中心に再発している光化学スモッグ。夏本番を迎える前に、もう一度復習しておきましょう
■光化学スモッグとは
自動車や工場からの排気ガスなどに含まれる窒素化合物と、塗料や接着剤などに含まれている揮発性有機化合物が、太陽からの紫外線を受けて化学反応を起こすと汚染物質である「光化学オキシダント」という物質が発生します。
この「光化学オキシダント」の濃度が高くなると、白くモヤがかかったような状態になり、この現象を「光化学スモッグ」といいます。
光化学スモッグの主成分はオゾンです。オゾンには強力な殺菌・酸化作用があるため、高濃度になると人や植物に影響を及ぼす恐れがあります。そのため、「予報」「注意報」などを発令し、注意を呼びかけています。
■光化学スモッグの体への影響
光化学オキシダントの影響を受けやすいのは、直接外気に触れる目と、空気が通る呼吸器です。
<主な症状>
●目の症状・・・・・・・目がチカチカする、目が痛い、涙が出る
●呼吸器の症状・・・喉が痛い、咳が出る、息苦しい
●その他・・・・・・・・・吐き気、頭痛、手足のしびれ、失神など
アレルギー性の結膜炎や喘息などの持病がある人は、症状が悪化する可能性があるため、注意を払う必要があります。
目や喉の症状が現れたら、水で目を洗ったり、うがいをして涼しい部屋で安静にしましょう。ただし、症状が重い場合は、早めに医師の診察を受けるようにします。
■光化学スモッグが発生しやすい条件
●最高気温が25℃以上
●日中2時間半以上の日照りがある
●無風、または弱い風
●夏型の気圧配置であること
上記のような気象条件が重なり、光化学オキシダントが大気中で拡散されず
に滞留して濃度が高くなると、光化学スモッグが発生します。
晴天の暑い日が続く夏場に発生しやすいということです。
■光化学スモッグが発生した時の対処
空気中の光化学オキシダントの濃度が0.12ppmに達すると「注意報」、0.24ppmで「警報」が各自治体から発令されます。
光化学スモッグ注意報や警報が発令されたら、以下のように対処しましょう。
●屋外にいる場合は、屋内に入りましょう
●体調の悪い人は、なるべく屋内で休みましょう。
●屋外で過激な運動はなるべく避けましょう。
●風向きに考慮して、窓を閉めましょう。
●自動車の運転は控えましょう。
光化学スモッグは揮発性のガスのため市販のマスクでは予防できません。なるべく外気に触れないようにすることが大切です。洗濯物への影響はありませんので、通常通り屋外に干しても問題はありません。
注意報の発令状況は、市役所や町村役場、保健所に問い合わせれば分かります。また、環境省では、1時間ごとに発令状況を知らせる大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」というサイトを立ち上げているので、参考にすると良いでしょう。
大気汚染物質広域監視システム → http://soramame.taiki.go.jp/
「健康管理士一般指導員」メルマガ記事より
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